コンセプトメイクの本質―物語のチカラで企業と顧客を繋ぐ

コンセプトメイクはなぜ必要か?コンセプトが無いことで生じるデメリットを知る

あなたは、企業やブランドの「コンセプト」どれぐらい意識していますか?

〔企業〕〔コンセプト〕〔一覧〕と検索すれば、様々な企業のコンセプトを覗くことができますが、分かりやすくその企業を表しているものもあれば、何となく曖昧で目的が読み取れないようなものもありますね。

商品やサービスを表すコンセプトとは「誰に、何を、どのように、どんな目的で提供し、どんな成果に繋げたいのか」といった情報を、シンプルに一文で定義したものでなくてはいけません。

「我々の商品・サービスは〇〇です」とキッパリ言い切れるようなものが理想と言われています。その為、コンセプトメイクは商品・サービスの開発においては欠かせません。なぜなら、コンセプトが無いままに開発を進めても、方向性や共通理解、情報の共有などがうまくできず、結果としてプロジェクトがカタチにならぬまま終わってしまうことが多々あります。

特に、中小企業においては、強力な武器となる為、非常に重要な部分です!

意識や知識、目標がバラバラなまま進んでも、共通のゴールは見えてきません。コンセプトメイクは単なる目標設定ではありません。売れる商品・サービスを開発するために必要な情報を、シンプルに言い換えた、企業にとっての道標となるべきものです。

その言葉を見た誰もが、進むべき方向を理解し、同じ目標に向かって力を発揮できるような、力強いイメージも重要です。暗闇のなかでも道を照らしてくれる、光のような存在となることがコンセプトの役割です。

コンセプト設計の手順:消費者の記憶に残すための「6原則」

コンセプトには二つの類型があります。市場ニーズの分析を中心に商品・サービスの開発を進める「ニーズ対応型」、そして、既存の素材・技術を新たなモノとして開発する「シーズ展開型」。それぞれの要素を取り入れつつ、最適なコンセプトメイクを創り上げていく必要があります。ここで、設計時に意識すべき「コンセプト設計の6原則」をご紹介します。

①「単純明快である」こと、そして②「意外性」があり、③「具体的」で、④「信頼性」もあること。さらに、⑤「感情に訴える」内容で、⑥「物語性」があること。これらが効果的なコンセプト設計に欠かせない要素です。

分かりやすく、そして誰もがイメージしやすく、人の心を動かすような内容。優れたコンセプトは、商品・サービスを開発する側にとっての羅針盤です。コンセプトに基づいた商品をつくり、売るための戦略を描く。そして「強み」を発信し、お客様の「心」に「価値」として届けていく。

コンセプト設計に妥協は許されないのです!緻密に計画をし、時には長い時間をかけて準備する必要もあるかもしれません。こんなもんでいいか…という姿勢からは、良い結果など生まれません。

試行錯誤をしつつ考え抜いて作成したコンセプトは、完成に向けての最後のステップに入ります。
下記、弊社基幹メニュー『レバレッジ・マーケティング』より抜粋
コンセプトシート

コンセプト設計の後でするべきことは?

コンセプト設計が終わったら、最後は「企業理念」との照合です。この最終段階に合格してはじめて、力があり、尚且つ明確に「価値」を届けられるようなコンセプトが誕生します。

最終的に目標とすべきカタチ(企業理念を反映させた商品・サービス)は決まっていても、コンセプト設計の過程では様々な試行錯誤があった方が良いと言われています。アウトラインの段階では様々な方向から考え抜いてコンセプトメイクを行う。

そのようにして設計したアウトラインを、最終的に企業理念と合致させることができれば、既存のイメージにとらわれず周りをあっと驚かせるようなコンセプトが生まれるはずです。

ストーリーのチカラを活用し、人々の記憶に残す

魅力的なコンセプトは人を惹きつけます。そのためには「物語」のチカラを最大限に活用する方法がオススメです。これはブランディングの考え方でも説明した点ですが、「様々な苦労や挫折、困難を乗り越えながら成功に至った」というストーリーは、見るものの心をグッと掴みます。弱い部分や恥ずかしい部分も敢えて見せることで、親近感や好感度が上がるのと同じ法則ですね。

良い部分だけを宣伝するよりも、様々な苦労や困難を乗り越えたからこそ今がある。このように伝えた方が、「さすがだな」「信頼できるな」「応援したいな」と感じてもらえるわけです。

企業にとっての物語は様々な段階で生まれます。創業時(スタートアップ)はもちろんのこと、再建途上の段階(ターンアラウンド)や製品開発(プロジェクト)の場面でも、多くのドラマが生まれることでしょう。
ストーリーマーケティング

あなたの会社にはどのような物語が眠っているでしょうか?

コンセプト設計をする際には必ず、会社のこれまでの道のりを思い出してください。記憶に残る物語が描ければ、会社の魅力を的確に表した一文が浮かんでくるはずです。

現代の消費者は、自分にとって本当に「価値」があるか、という視点で物事を考えます。そのような消費者の心を動かし、企業と顧客を繋ぐためには、コンセプトメイクの取り組みと、企業としてのストーリーの力が必要です。

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