アパレル業界のMDに絶対必要な資質とは?

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分析まひ症候群をまねく従来型のMDロジック

マチャンダイーザー(MD)は、ブランドの「要」です。各ポジションの中心にあって、ブランドの方向性、コンセプト、戦略・戦術の全てに携わり、各ポジションに明確な意図を伝え、数値責任を負う最重要なポジション!!それだけ重要なポジションだからこそ、あえてもの申します!!

本当にこの「職種」を理解して業務を推進している人はどれぐらいいるでしょうか・・・???
大手アパレル4社を経験し、現在もMD推進を支援している私の立場から言わせて頂きたい。

率直に、

・「有能なMD人材が育っていない・育てる人材もいない!」
・「MDのノウハウ・ロジックは10年前と何ら変わっていない!」
こんな思いを持っています。


これだけ、時代の変化が進み、新たな価値観、購買行動の変化、ライフスタイルの多様化、莫大な情報量がある時代に「ビジネスモデル」「ロジック」が何ら変わっていないのが実情です。

「売れないモノ」でも「売れるモノ」に変換させる!そんな「方法・手段・仕掛け」を頭を使ってもっと考えないと・・・。「製品差別化」ではなく「戦略差別化」を推し進めないと・・。いつまでたっても価格以上の「価値」を作り出す事は出来ません。

結果を出せないMDに当てはまるタイプ

・数値分析派
 実績データを機械的に積み上げて判断するタイプ
・感性重視派
 客観ではなく主観を軸としたタイプ
・商品特化派
 商品力さえ高ければ売れると思っているタイプ

ほぼ、これらに当てはまるのではないでしょうか??

解決させるために必要なスキルと思考

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アパレル業界のMDは「視野が狭い!!」MDはブランドの中で究極の「ゼネラリスト」にならなければいけない存在!3つのバランスを程よく持っている人にお目にかかった事がありません。

ではどうするのか?

マーチャンダイザーには、「マーケティング思考」が不可欠です。

「風が吹けば桶屋が儲かる」といった「ことわざ」があります。一見すると全く関係ない事でも、課題を細分化すると、実は重要な課題がそこと繋がっていた!・・・。そんな例えです。お客様の心理を先回りして「仕掛け」る!そんな未来思考の発想が必要です。

直接売上に繋がらないアクションでも、関係性を深める事で、顧客化→優良顧客→高単価化になりえる事例はいくらでもあります。戦略・戦術・購入導線を多様な視点で築けた時、あなたのビジネスは大きく飛躍するはずです。

「負けパターン」を知らずして「勝ちパターン」など築けるはずがない!

「勝ちパターン」はどんな人でも頭から消えない。「これさえやっておけばだ大丈夫・・・」こんな発想が危険な発想。業務の標準化は仕事を効率的にし「安心感」を与えます。しかし変化激しいアパレル業界のMDは「負けパターン」の本質を知らなければいつまでも同じことを繰り返してしまう悪しき慣習が存在します。

ほんの一例ですが顧客視点で考える方法として以下のアプローチをご紹介します。

マーケティングの4Pと顧客視点である

4Cを掛け合わせた考え方です。

「4P」そのものでは、作り手側からの視点に偏りがちですが、「4C」を踏まえることで、強制的に顧客側からの視点に立つことができます。

製品(Product)×顧客価値(Customer value)

作り手が提供する価値ではなく、それを利用したときの顧客の価値

価格(Price)×顧客負担のコスト(Customer cost)

販売価格を考えるのではなく、顧客が負担する価格

流通(Place)×利便性(Convenience)

自社の都合のいい販売チャネルではなく、顧客にとって最も便利なチャネル

プロモーション(Promotion)×コミュニケーション(Communication)

一方的な販売促進ではなく、双方向の販売促進

ターゲットや競合は、売り手が決めることではない

お客様が、何らかの「欲求」を満たそうとした時、心に浮かぶ選択肢の束、その結果ががブランドです。お客様のライフスタイルの中で、必要と思われる「価値」があった時に、はじめてあなたの店を選ぶのです。

オーバーストア、人口減、若年層のファッション離れ等、進んでいる中でなぜあなたのお店は顧客から愛されるのか?又離れていくのか?」この「選ばれる理由」こそ掘り下げて考えていかなければなりません。決してエクセルを駆使したデータ分析がMD力ではありません!

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右肩下がりの市場で戦う『次世代型マーチャンダイザー(MD)』の資質と思考

なぜ、アパレル業界の人間はマーケティングを学ばない!?

「MDカレンダー」だけではダメ!
顧客体験の理解を目的とした「カスタマージャーニー」を取り入れるべき。

 

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