なぜ、アパレル業界の人間はマーケティングを学ばない!?

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アパレル売上を上げる為、絶対的に必要なスキル

結論からもの申します。今回テーマにするマーケティングとは、会社が売上を向上させる。もっと平たく言えば「儲ける」為の考え方です。

「儲ける」と聞いて、悪いイメージを持たれた方もいらっしゃるかもしれません。ですが、企業が活性化し、売上が上がり、利益が増え、個人の給料もあがり…。きりがないのでこのへんにしときます。

要するに、マーケティングは物を売る為の「マニュアル」「設計図」みたいなものです。しかし、多くの人がこのマーケティングという考え方を学んでいません。市場が成長過程にあった時代であれば気にする事はないのかもしれません。ただ、今は完全なる「成熟市場」様々な角度から工夫しなければ売上は伸びない時代です。だからと言って「一からマーケティングを学べ!」とは言いません。

「マーケティング思考を身につける」

「マーケティング思考を身につける」これだけで、仕事の成果は天と地程の差になります。
例えば、何気なく入ったコンビニで、買うつもりもなかった文房具を買ってしまった…。子供を外食に連れて行こうと「どこ行きたい?」なんて聞くと、うちは8割型「マック」と言います。なぜでしょう?マックの例で言えば、ハンバーガーなんてどうでも良くて「ハッピーセット」狙いなんです。

それも最近は「妖怪ウォッチシリーズ』が出て益々マック熱は続きそうです(笑)親は出来るだけ行きたくないと思いつつも、子供の意見が優先なので結局「マック」に行っては「ハッピーセット」を買わされてしまう…。

スタバなんかもそうですね。ドトールに比べ割高ですが、あの雰囲気であれば多少高くても気分良く過ごせれます。ちなみに東京八重州のドトールは他とは違い雰囲気が良くオススメなんですが…。

シナリオプランニング

考えてみて下さい。これらは、ある程度予測の範囲内で仕掛けられた「わな!?」なのです。消費者の行動を事前に予測し、先回りをして買ってもらおうとする…。顧客を理解しマーケットを理解し、戦略を「体系化」して選択肢の中からベストを選び、実行する「仕組み」を取り入れているんです。

面白い例として、例えば意中の女性がいたとします。どうしますか?自分なら行き当たりばったりでデートに誘ったりはしません。彼女が好きそうな趣味、場所、価値観などなど出来るだけリサーチし、一番喜ぶであろうサプライズな行動を考えます。実際考えたらまずいんですけどね…(笑)

このようにマーケティング的発想は日常生活でも大いに活用出来るんです。残念ながらアパレル業界は「感性」を重視するデザイナーと商品の売上データを蓄積したMD、ブランドコンセプトを忠実に表現しようとするVMDで成り立っています。

 全てがブツ切り状態で、肝心な顧客の消費行動が入っていません。「トレンド」には敏感でかっこいい事を打ち出す能力はあるものの、それを見て感じる顧客の心理、行動察知能力は皆無と言っていいでしょう…。

最後にまとめとして

「儲け」に直結する超強力スキルなのに、大半の人はしらない。マーケティング思考を「知っている」「知っていない」で、成果に絶望的なまでの差がつきます。成熟化した市場で勝ち残るには、個人も会社も創意工夫があってこそ。戦略を体系的、総合的に考えて広い視野から物事を見る目を養う事をおすすめします。

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