売れる仕組み!!ビジネスモデルを応用する「冠婚葬祭モデル」

busine

他業界のビジネスモデルを「組み入れる」差別化戦略

不振が続くアパレル業界はこれからが勝負です!どんなシーズンになるんでしょう?ライフスタイル業態の次に異業種連携がきてその後は…???楽しみです。今回はビジネスモデル編「冠婚葬祭モデル」です。業界の現状と課題から入っていきたいと思います。小売り業界を取り巻く環境は以下です。

-現状-
若年層の減少によるマーケットの縮小
差別化要素の欠乏(ブランド同質化)
ITの進化による消費者ニーズ/購買行動の多様化

-課題-
オーバーストアによる売上シェアの分散
価格>価値による消耗スパイラル
顧客価値の変化と従来型ビジネスモデルの乖離

マクロの視点で大きく分けるとこれらがあげられます。特にコモディティー化、同質化が進み、差別化要因を作りだす事自体難しくなりました。特に低価格カジュアルブランドでは、価格競争の消耗スパイラルが激しさを増しています。

打開策を別角度から考える

ビジネスモデルの観点から考えると「冠婚葬祭モデル」というものがあります。
文字通り冠婚葬祭のような特別な消費におけるビジネスモデルの仕組みを指します。
 
具体的には、結婚、葬儀、各種贈り物などのビジネスです。
これらに共通していることは、自分だけで完結しない消費であるということです。
 
結婚式の場合、結婚する人達がお金を支払いますが、参加者からご祝儀をもらうので、間接的に支払ってもらっている事になります。勿論前払いの方もいると思いますが、自分は式が終わってから現実に引き戻され、部屋で銭勘定をしてたのを思いだします(笑)
 
同様に何かの贈り物をする場合は、贈る人がお金を支払いますが、利用するのは贈られる側です。つまり、お金を払う人と使う人が同一人物ではないのです。
 
この場合、どんな現象が起こるでしょうか?「安いほうがいい」という単純な思考にはなりにくいんじゃないでしょうか?お歳暮贈る時なんかも、いつもは第三のビールの人が誰かに贈る場合は「スーパープレミアム」だったりします。(自分ですが何か…。)

価格競争にならない普遍のビジネスモデル

つまり、「冠婚葬祭」などのビジネスの場合、安くしたいというニーズが働きにくく、価格競争になりにくい場合が多いのです。又他にも、価格が下がりにくい理由を持つビジネスというのは他にもあります。嗜好品=タバコ、腕時計、カメラなど健康に関係するものなど
 
これらを組み合わせればビジネスチャンスが「きらり」と見えてきませんか?特に若年層をターゲットとしたショップには「ギフト」の概念が薄いんです。「ギフト」は人にあげるもの!あげる人は「親」「祖父母」「恋人」などなど…。単純にそれだけで売れる間口が広がってチャンスが広がると考えるならば…。
 
・感動を誰かと共有したい
 ・ありがとうを聞きたい
 ・男性が彼女の好きなブランドをプレゼントしたい…。分かり易いランキングなど。
 ・体験ギフトなんてものもあります(誰かと体験したいですね?)
 (SowExperienceは体験をカスタムする事が出来ます。)
 
そんな視点でショップのコンセプトを大局的にとらえてみてはいかがでしょうか。又、買い物するお客様は一人とは限りません。二人の場合は単純に財布が×2になります。色々想像して下さい…。
 
しかし、身近に感じる当たり前の事がやれていない店が大半です。価格を下げない差別化要素として検討する余地は大いにありだと思います。
スクリーンショット 2016-01-15 15.08.29

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

その他のブログ

More