定額レンタルサービスは世の中に受け入れられるのか?

定額レンタルサービス

「そもそも消費者が価値を感じることとは何か?」の理解こそが唯一の答え!!

こんにちは、レバレッジラボ-研究所の山口です。
2015年4月6日のBLOGに、

「洋服は買うものじゃなく借りるもの?洋服レンタルサービスの脅威」
「アパレル業界の本当の黒船は新しいビジネスモデル!!」
と題し、独自の視点で今後を予測しました。

それから約半年。今回はその続編として、業界の新たな動きを振り返りながら
今後の可能性について考察していきます。

まずは、「世の中に受けいられるのか?」
この疑問に対し結論付けたいと思います。
私の見解は「確実に受け入れられる!!」です。

むしろ、潜在的なニーズとサービスベネフィットが、
まだまだかみ合っていないだけ。やり方次第で、
無限の可能性を秘めていると見ています。

そんな中、アパレル大手のクロスカンパニーが、
日常着のレンタルサービス「メチャカリ」を開始しました。

販売することを主業としているアパレル企業のレンタル市場参入は、
皆さんにとっても記憶に新しいサプライズとなっているのではないでしょうか?
しかし、そのサプライズも確かな勝算があるからこそ、参入したことは確かです。

アパレル企業だからこその強みがあるから実現させた参入経緯。
今回は、テーマから脱線する為、この部分の詳細は割愛させていただきます。
次回以降、別角度から発信していきたいと思います。

話を戻して、ここからは、

「なぜ受け入れられるか?」の根拠部分に入っていきます。

マクロの視点で見ると、アパレル業界がシュリンクしているのは周知の事実。
そして、若者のファッション離れも顕著です。


出典:総務省「家計調査年報」より

注目すべきは、消費者の購買心理。
「そもそも消費者が価値を感じることとは何か?」
この問いこそが「確実に受け入れられる!!」
最たる理由になります。

■現在の消費者は良い商品ではなく、良い体験を求めている!!

これは「買う」という所有欲より「買う」ことによって得られる
「体験」に価値を感じているという事実です。例えば他業種で定着している

カーシェアリング、シェアハウス、シェアオフィス。これらは独占所有するのではなく、
いかにリーズナブルに良い体験ができるかを顧客視点で理解しているからこそ生まれたサービスです。

・空き部屋時間貸しマッチングサービスの「Airbnb」
・タクシー配車サービスの「Uber」

これらも、利用が少ない「非可動な時間帯」を利用して、
顧客の潜在需要に答えたサービスです。

洋服の定額レンタルサービスも・・・。

・1か月に何度でも洋服を着回すことができる
・悩まずともプロが素敵な服を選んでくれる
・金銭的な問題で購入できない洋服もレンタルなら借りられる

これらも顧客の側から生まれたビジネスです。

■企業として今後何を考えていかなければならないのか?

「商品を使ってもらうことで、いかに良い体験を消費者に与えられるか」
この顧客経験を根底に持ちながら商品開発を考えなければいけません。

■そしてより具体的なアクションは

「売れる商品をつくりたければ、消費者を巻き込む仕組みを創る!!」

「ユーザーイノベーション」の考えが必要です。

それらをいかに形にできるかが、成功する企業と失敗する企業の

分岐点になるのではないでしょうか・・・!?

顧客の理解や認知を獲得するまでは、それなりの時間がかかります。

今を議論するのではなく、戦略と実行のPDCAを重ねることで、
定額レンタルサービスは、確固たる市場を作っていけるでしょう。 

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Posted by The FLAG on2015年10月2日

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