「原因を追求する」表層的に見える課題を考えずに実行するな!STEP3課題解決の本質(全7回集中講座)

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あらゆる課題を突破する問題解決の本質 <原因を追求する>

・「なぜ」を繰り返す事で、散財している課題を線でつなぐ
・もれなく幅広く可能性を考えると原因の見落としがなくなる
・原因を他人や環境に転嫁してしまったらその課題はいつまでたっても解決出来ない

前回はSTEP 2 問題を特定する」
その方法を手順からプロセス、シナジーの創り方まで実践形式でお伝えしました。

1 問題の全体像を正しくとらえる
2 問題を分解し適切に絞り込む
3 論拠をつけて問題の整合性を高める

・「課題エリア」をあらゆる方向から、事前に決めて「モレ、ダブリ」を無くす。
・課題を絞り込めたら、根本原因まで深堀りをする
・問題解決を通して、「アイデア」の芽を意識する

などをお伝えしてきました。今回は、

STEP 3 「原因を追求する」

表面的に見えている問題を、そのまま裏返して対策にするような上部だけの対策ではなく、課題の本質を明確にとらえ、最短ルートで最大効果を実現する方法(プロセス)を事例を交えてお伝えします。前回のWHERE(どこに問題があるのか?)のステップを経て、今回は特定出来た問題箇所が、

WHY(なぜそれが問題なのか?)

この問題の原因について、因果関係を考えながら原因の本質まで絞りこんでいきます。明日から早速使えるように、出来るだけ分かり易くお伝えしますね。まず、原因を追求する流れを大きくまとめると次の3つに集約出来ます。

1 因果関係で深く広く掘り下げる
2 因果関係を正しくとらえているか確認する
3 対策を打つ場所を決める

まずは、WHEREで絞りこんだ問題を掘り下げていくわけですが、ここは一つ例を出して説明しますね。地雷探知機で爆弾を探して場所の特定が出来ました!これはWHERE(どこ?)にあたりますね。今度は、地雷が爆発しないように、取り出すわけですが、取り出し方にもコツがあるはずです。

「発見した→掘る」といった表層的な方法だと、爆発するリスクが高すぎて、やれと言われても絶対やりたくないですよね。この対策は有効か?なぜ有効なのか?緻密に考えなければ、生死に関わります。今度はより身近に起こる、事例で説明します。例えば、企画商品が売れないという問題を解決したい時、売れない原因は何なのか?追求する必要があります。

そこで出た原因が「商品力が弱い」その対策を「商品力を上げる!」にした場合、いかに差別化出来る商品を作るか!ここをテーマに、日々長いミーティングやリサーチをし、時間を割いている。しかし成果はでない・・・。

実際、自分のクライアント様含め、この問題にはまっているケースは実に多いです。こんな時、努力の成果が報われないといった悪循環を繰り返す前に、考えなければいけないが多々あります。そのポイントをお伝えするのが、本日のメインテーマです。事例はうまく伝わりましたか?

それでは本題です。
「なぜなぜ分析」という言葉を聞いた事はありますか?トヨタ自動車の問題解決手法が正にこれにあたります。それに、自分が経験してきて気づいた事を加味しながら打開策をお伝えしていきます。

「なぜ」を繰り返すここで「なぜなぜ分析」を活用するとこうなります。売れない原因は商品の価値が伝わっていないのでは?なぜ伝わっていない?ネットを活用した顧客へのアプローチ不足?アプローチはしているが内容に問題はないか?内容は価値ある情報ではなく、セール情報が主流のセールス!それではロイヤルカスタマーに対する施策が出来ていない!!などなど、掘り上げていく事で、本質に近い答えが出てきます。又、実際の原因は、全く別のところにありながら、対策が出来ていない!といったケースも多々あります。

なぜの深堀りが出来れば、点としてあった問題が、気づかぬ所で関連性をもって線としてつながります。トヨタ自動車は、最低「なぜ?」を5回繰り返すようです。強さの秘訣を垣間見れますね。発想の飛躍に気をつける原因を掘り下げていく際に、話が飛んでしまい、前後の関係が妥当ではなかったり、あいだに出てくる原因を見落としたりして、正しい問題解決が出来なくなるケースもよくあります。これは、一人で問題解決をする場合、陥りやすいパターンです。

客観性を持たせる為に、第三者の意見を積極的に取り入れる

そんな共有出来る環境を絶対的に作らなければなりません。もれなく幅広く可能性を考える原因を特定出来たとして、一直線に深堀りしてしまうケース。原因の見落としがあった場合、正しい場所でありながら、掘り下げる方法や論点がずれてしまった時、本質の問題にたどりつかないといったケースがあります。場所の特定ができたら、そこを中心に幅広く、新たな可能性を探りながら、深堀りする必要があります。

事実で確認する

これまでのプロセスで深く広く掘り下げることが出来るようになったという前提で、ここからは一つ一つの問題が「本当に事実なのか?」確認する必要があります。直接、詳しい人の話を聞いたり、実際、自分で見に行ったりして「本当に間違いない」と確認すること!事実で確認していない状態は「たぶんこうではないか?」という曖昧な憶測や情報をもとに掘り下げている状態です。必ず自分の目や足で最終確認をしたからこそ、その問題の本質に対処出来るのです。

正しい日本語で掘り下げる

個々の価値観、感じ方は人それぞれ!なので曖昧な言葉は避けなければいけません。例えば、「売上が上がらない→商品に魅力がない」といったフレーズ、でもその「魅力」は何を指しているのか?ある人はデザインの魅力ととらえ、別の人はトレンドの魅力、あるいは、機能性と考える人もいます。このように魅力という曖昧な表現をすると、人によって解釈が変わってしまい、思わぬ方向に議論が展開してしまうケースも多々あります。曖昧な表現は極力さけ、確認しつつ議論を進めていく必要があります。

自分を主語として掘り下げる

最後は、最も重要なポイントです。これはどういうことでしょう?あなたは日常の業務で問題が発生したとき、「この厳しいオーバーストアだから仕方がない」「あの競合他社は大手だから勝ち目がない」「部下に力がないから戦略を打ち出しても機能しない」などなど、原因を自分以外の責任にしてしまうケース。誰しも自分は一生懸命やってきた。ベストを尽くしてきたと思っているし、責任を追求されるのは気持ちのいいものではありません。本能的に「自分は悪くない。悪いのは環境であり、周りの人だ」なんて思いがち・・・。かつての私もそうでした。

でも、そうなったら確実に次なる一手はその時点で終了です。そして話は加速して「少子化だから」「増税で消費マインドが下がっているから」このように、もはやコントロール不可能な国家レベルの課題に広がってしまう事も多々あります。確かに、環境のせい、他人のせいと感じる部分はあるかもしれない。

ただ、そこを結論付けてしまっては何も生まれないのは確かです。評論家が集まり、あたかもそれが仕事のように、会議を繰り返している光景・・・。現場と経営陣のギャップはそんな所から生まれるんです。

自分を主語に出来る人は、自分の責任として深く原因を掘り下げます。真の原因にたどり着くことが出来ないとしても、そこに少しでも近ずく為の、より近い代案を用意します。今あるリソースを有効に使う手段を考えます。

その為、トライ&エラーを繰り返しながらもそれらを糧として成果に結びつける事が出来るのです。簡単なことですが、ここは極めて重要なポイントです!!予想以上に長くなってしまいました・・・。本来だとこの後に、最短距離で成果を出す方法をより具体的にお伝えする予定でしたが、すみません。次回にさせてもらいます。


今回お伝えした内容は、実際、表には出にくいものの、個々の会社に潜む、成果を邪魔する要因です。頭では分かっているものの、実際行動に移せない・・・。そんな課題を見据え、まとめてみました。

次回は、これらの要因を考慮して、最短距離で成果を出すそんな具体策を余す事なくお伝えします。

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STEP3-2 「原因を追求する!!」パート2(実践編)知っているか知らないかで大きな差が・・・!

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