「企業理念はブランディングそのもの」

「目に見えない価値」に対してどんな行動をとっていますか?

creative-869200_1280今回のイシューは『消費者は企業理念によってモノを買うのか』
表層的なトレンドや商品、サービスといった「水モノ」を追いかける
従来型のビジネスモデルが多数を占めるアパレル業界に苦言。

ブランドコンセプトなる抽象的な決め事はあるものの、企業が本来目指すべき「あるべき姿・理念・ビジネス」と実際結びついていないのが実情でしょう。経営と現場をつなぐ「共通認識」それが消費者に発信できるメッセージとなっていない・・・。

変化し続ける時代によって新たなトライは必要不可欠。現に消費者の変化に対し、デジタルは進化し「売れる環境」という側面で見れば整いつつあります。本題に入る前にまずはその進化について補足します。

売れた商品に関する情報は「過去」の実績から
客の行動というリアルタイムな「現在」の情報へとシフトしている。

WEB上で顧客の行動を数値化出来るのは当たり前。リアルショップにおいては、ビーコン活用によって位置情報から購買行動の分析が可能となりました。さらには人の視線の動きを非接触で正確に捉える「視線検知技術」を利用して客の動きを分析するツールなども食品業界を中心に注目を集めています。これは来店した顧客の顔を認識するセンサーと、その認識情報をもとにズームで顧客の視線の動きを感知するセンサーで分析する機能。このように今後も進化の過程は続きます。

テクノロジーが消費者の心を読み、先回りして効果的なアプローチをしなければ競争に勝てない時代。それが今であり、今後ますます重要度は増してきます。

そして、ここからが本題です。

これらを実装したとして果たして「売れる」と思いますか??

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何の為にこれらを導入しますか?「売上を上げる為・・・」確かにその通りです。ただ競合に負けない「持続的な成長」を勝ち取れますか?この質問に関しては、勝ち取れると自信を持って言える方は少ないでしょう。

補足説明した内容は「目的」を達成する為の「手段」に過ぎません。
その「本質」や「戦略」が前提にあってこそ、効果を極大化出来るわけです。
(以下過去ブログ参照ください)
「最新マーケティング手法」という魔法の言葉に惑わされるな!!
http://leveragelabo.com/?realestate=post-4490

大事なことは、お客様の記憶に残ること。

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ブランディング用語でこれを「ブランド認知」「ブランド連想」と言います。要は、企業が発するメッセージに「共感」する消費者が増えれば、それだけで独自のポジションを確立して価格競争にも模倣商品にも悩まされることがなくなります。

企業として消費者に、顧客に、社会に対しどのように貢献するのか?価値を与えていくのか?そんな理念やスローガンが「共通認識」として認知・発信された企業は強いです。

「ユニクロ」しかり「無印」しかりです。
ぶれない理念と信念がカタチとなり「認知」も「連想」も拡大させていきました。そしてその上にテクノロジーやサービスが覆いかぶさっている状態でしょうか!?

大企業を例にあげましたが、決して資金や人材が豊富な大企業が有利になるなわけではありません。これだけ変化が激しい時代。今は柔軟に軌道修正可能な中小企業にこそチャンスはあります。

人口減や若年層の消費低迷など懸念すべき課題はあります。しかしそれ以上にニーズの多様化、細分化は進んでいます。やり方次第でチャンスは無限に広がります。

最後に提言です。

感覚的に近いところにビジネスチャンスはない!

p3

今いる場所からはみ出して、より遠いところに活路を見いだしましょう。画期的なアイデアはそんな場所に存在します。
その為には価値ある仕事・行動を見極めて惜しみない時間を投資する。
そんなアクションが必要です。

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