アパレル業界のここがヤバい!立て直すヒントは「iBeacon!?」

アパレル業界のここがヤバイ

テクノロジーとの有効な付き合い方は、ブランド価値さえも引き上る!!

こんにちは、山口です。最近、周囲に風邪をひいている人が増えてきました。急に暑くなったからですかね。皆さんも体調にはお気をつけください。さて、今日は辛口なブログを書こうと思います。

テーマは「時代遅れなアパレル業界」

トレンドとセンスに頼った商品開発を続けていると近い将来痛い目を見ますよ、という話です。もちろん私の職業は戦略コンサルタントですから、きちんと打開策も書きます。今回は「iBeacon」の活用を一例として紹介しますので、参考にしてみてください。 

 まず、アパレル業界の時代遅れな側面からお話しましょう。まだまだ多くのアパレル企業が根拠のないトレンドや直感的なアイデアに頼った商品開発をしています。

お客様が何を求め、何を評価し、何を不満に感じているかを
知らずに、表層的なデータや専門知識、センスで勝負をしかけています。

中には天才的な才能で売れる商品を作る人もいるかもしれませんが、そのような人材は極めて少数だと思ってください。では売り上げを伸ばしている一部のアパレル企業は何をしているのでしょう?簡単に言えば、最新マーケティングやIT技術を積極的に取り入れています。

お客様のニーズや購買行動を科学的に分析し、購買意欲の誘引や商品開発に活かしているのです。ITリテラシーが低い企業と高い企業では今後ますます差が開いていきます・・・。

特に最近注目されているのが「iBeacon」というオムニチャネル化を促進する技術です。
iBeaconとはスマホと連動するセンサーのようなもので、店舗に設置すると来店したお客様のスマホにキャンペーン情報などを自動プッシュできるようになります。

お客様が専用アプリを持っていることやBluetoothがONになっていることなど、諸条件はありますが、オススメコーディネートなどをプッシュすれば店舗の回遊促進や次回来店促進が期待できるでしょう。

まぁこれらの機能は、O2Oやオムニチャネル化の手段として、既に取り入れ実践している企業も増えているでしょう。
それとは別に、今回私がお伝えしたい部分は、これら小手先のテクニックなどではありません。もっと効果的な分析手法にあります。

一言で、iBeaconを活用する事で、

「お客様の店舗内の動きをネット解析するようにリアル店舗で解析できる」

既にパルコなどが実装実験を繰り返しています。ネット解析が出来るGoogle Analyticsで可能な事がリアル店舗でできてしまいます。これらは今後の商品開発やVMDに新たなヒントを必ず与えてくれます。デジタル活用で伸びているナノユニバースは、この秋からiBeaconを本格導入します。

好調なブランドは、「商品提供価値」だけで勝負していません。時代を読む「先見性とそれを可能にする戦略思考」があるからこそ結果がでるのです。アパレル業界には戦略的思考が圧倒的に欠落しています。レバレッジラボではデジタルマーケティングが普及し始める前から、

科学的VMDアプローチであるインストアマーチャンダイジングを推奨していました。(http://leveragelabo.tokyo/ism/) 根本的な考え方は、こちらと何ら変わりません。

ただ、結果(売上)からデータを積み上げ判断していた手法から、購入前の行動を「視覚化」することができる点は、今までのやり方・方法を根本的に否定します。

どのような導線を通って人は動くのか?店の一等地はどこか?そこには何を陳列させるか?曖昧な「勘や経験、センス」といった根拠なき手法からそろそろ脱却しましょう。

テクノロジーとの有効な付き合い方は、ブランド価値を引き上げます!!

かじを切るなら今です。現状の社内では出来ないと思うならば、デジタル世代の若い人材を採用したり、外部のプロの手を借りるなど打てる施策は多々あります。

足元の仕事が忙しすぎて時間がない・・」といった発想ではなく、時間がなくなるその作業や方法こそ効率化させましょう!
時代から完全に取り残される前に、まだまだやれる事はたくさんありますから!!

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