「セール」や「販売力」にもう頼らない!売れるショップの「吸引力」という武器

「セール」や「販売力」に頼らない

『ranking ranQueen』から学ぶ、アパレル業界の次世代戦略

こんにちは、レバレッジラボの山口です。毎日の酷暑、半端ないですね・・・。これからが夏本番、どうそご自愛の上お過ごしください。ブログは最近順調に更新できていているので、このペースで頑張っていこうと思います!

では早速本題です。今日は、皆さんもよく知っているターミナル駅をターゲットに出店している「ranking ranQueen」を例に、アパレル業界が今後取るべき戦略を考えていきたいと思います。

ストアコンセプトは、ありとあらゆるトレンド商品をランキング形式で取り揃えた情報発信型セレクトショップ陳列された商品を見るだけで、今流行っているものと、これから流行るものが分かります。駅ナカにあるため、一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

ranking ranQueenのおもしろい点は、売れる商品だけを集めていること。全く知らない商品でも、1位と聞くと急に気になってきますよね。様々な分野をいいとこ取りしているため、並んでいる商品を見るだけでも楽しいですし、トレンドを追うこともできます。

お客様に購買意欲があるないに関わらず、
ショップ自体が圧倒的な「引力」を持っています。
「ranking ranQueen」の強みは、整理すると以下の4つでしょう。

1.買う、買わないに関わらず、来店者数が非常に多い

2.顧客の大半がF1層かつ女性

3.商品の認識から購入までの動線がクリア

4.メディア・バイヤーからの注目度が高い

更に注目するべく点は、これだけの独自コンセプトを持ちながら、この「強み」を生かした別のビジネスモデルを持っていること・・・!それは店舗の一部スペースを貸し出し、販売とは別に「プロモーションスペース」を提供するビジネスモデル。

これはキャッシュポイントの複数化によってビジネスが安定します。WEBの世界では、流入数が多いサイトが広告収入を収益源としていますが、同じことをリアル店舗で可能にしています。

顧客の購買意欲を誘発するビジネスモデルと、強みを活かした+αの戦略これこそがranking ranQueen成功の理由だと言えるでしょう。ではアパレル業界はここから何を学べば良いのでしょう?私は2つあると思っています。

1.お客様の購買心理をよく理解し具現化したショップ作りに取り組むこと。

ranking ranQueenの陳列は計算しつくされています。お客様はショップをどのような動線で動いているのか、またどんな陳列に魅力を感じるのかなど「売る」ことよりも、購買行動に着目しています。これは「販売力」を必要としません。

2.自社の強みを把握すること。

お客様はブランド・商品の何を魅力に感じているのでしょう?アパレル業界や社内の慣習に囚われることなく、柔軟な発想でブランド・商品の魅力を育てていくことが重要です。時にはサプライズな発想で他業界とコラボレーションしたり、お客様を商品開発の過程に巻き込んでみたり、アイデア次第でやれる事は無限に広がります。

 ブランディングの軸が無いと「トレンド」という魔物に振り回され、やがて疲弊します。「トレンド」は追うものではなく創るもの!!そんな意気込みで取り組んでいくべきです。私が書いていることは決して理想論ではなく、既に実例のある実現可能なアイデアです。

新しいことを始める時は何かと障害が多いものですが、それを乗り越えなければ新しい道は永遠に開けません。時代の変化にあわせて、企業の在り方も変わっていくべきなのです。

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今後は「何を作るか」よりも「誰と組むか」の方がはるかに重要!!
「売れる商品をつくりたければ、消費者を巻き込む仕組みを創ろう!」
「消費者は良い商品ではなく、良い体験を求めている」

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