デジタルをビジネスに活かすコツ!手段と目的の履き違えに注意!

なぜ、企業は「デジタルシフト」を上手く進められないのか?

「嘆かわしいことに、すべての人は手段だけ考えて、目的を考えない」 By パスカル

テクノロジーは発展し、便利なツールが日々めまぐるしく登場しています。これまで考えられなかった高性能なツールを見ると、つい手段として活用してみたくなりますね。しかしそこで、「このツールを使いたいから〇〇しよう」と動くのは、手段と目的を取り違えている可能性があります。

手段と目的を履き違えてしまうと本末転倒です。しかし、特にマーティングの分野で、この2つが逆転してしまっていることが多々あります。

手段と目的を混合しないコツ

現代はデジタルツールが豊富です。ブログ、SNS、Youtubeなどを使って効果的なマーケティング戦略を行っている事例がたくさんありますね。また、デジタルツールは日進月歩であり、次々新しいアイテムが登場することも魅力的でしょう。

ただし、デジタルツールの目新しさばかりに注目してしまうと、手段と目的が混合してしまいがちです。マーケッターがまず一番最初に行うことは、目的を明確に把握することに尽きます。何のために、どんな効果を期待しているから使うのか?この考えは最低限の前提条件です。

目的の遂行の為に、効率的に、資金をかけずに、達成するツールとして、必要であれば、便利なデジタルツールという手段を活用するのが本質です。逆に、どんなに最新技術が活かされたアイテムだとしても、目的にそぐわない、使いこなせないなら使う必要はありません。

なぜ?を問う思考力を養う

冷静に考えると、目的と手段が別物であることは明白です。「目的と手段を取り違えることなんて誰もしないのではないか?」と思うかもしれません。しかし、気づかないうちに自分も含め、手段を目的と勘違いしていたということは案外よく起こりうることなのです。

手段と目的は別個に存在しているわけではありません。その為、ある視点に立った時は目的であったものが、より高い視点から見ると手段であるという現象も起きます。今まで目的として機能していたものが、規模が広がることで手段になっていたということもあるでしょう。

間違った方向に進まない為に大切なのは、「なぜ?」と問う思考から始めます。お客様から依頼をされることは多々あるでしょう。しかし全てを鵜呑みにして、答えていては、あなたの存在意義がなくなります。

顧客の意向を最大限汲み取る為に、言われたことだけを完璧にこなすだけでは、潜在的な本当の希望を満たしていないことになります。

「なぜ」その依頼をしたのか、目的は何か、目的を達成する為に最適な方法は何なのか?多様な視点から自分自身に問いかける癖をつけておくことが大事です。

常にアンテナを立てて、周りを観察すると、良かれと思った答えよりも、良質な答えが見つかる可能性は十分あるのです。

「なぜ?」を問うことは1回だけでは終わりません。「なぜ?」「それでどうなる?」これを具体的に考えることで今まで見えなかったことが見えるようになります。「知る」とこで知見が広がり、その周辺にあった新しい発想と関連付けることができるようになります。

単純に物事をすぐに決める=スピード感のあるジャッジとして、賞賛されることがしばしばあります。しかし、その根拠は何でしょう?おそらく過去の経験からきた思考が源泉となっているのではないでしょうか?その為、すぐに決める=深く考えていない。ということもできるのです。

問題の複雑さや、本質を理解してのジャッジか?その場しのぎの対応や反射的な行動で、周りを振り回していないだろうか?ここはしっかり考えてもらいたい点でもあります。
手段が目的とすり替わってしまうリスクは、絶対に避けるべきです。

専門家を雇う場合のポイント

効率的に目的を遂行する時に力強い味方となってくれるのが専門家です。特に自分の専門分野以外の仕事を依頼する時には頼もしい存在と言えます。現代は、多種多様なニーズに応えられるたくさんの専門家がそれぞれの分野で仕事をしています。専門家を雇う時にも、「目的を把握しておく」ことが重要です。

主なポイントは2つです。まず自分が目的を明確にしておくこと、そして共通言語でコミュニケーションが取れる相手を選ぶことです。自らが目的を把握出来ていなければ、仕事の指示をすることも、専門家が本来持っている力を引き出すこともできません。

専門家という存在もある意味ではツールであり、突き詰めれば手段です。手段を有効に活かす為には、目的の確実な把握、共有がなにより肝要となります。

共通言語の存在は言わずもがなでしょう。コミュニケーションが問題なく取れないと、プロジェクトを進めることが難しいでしょう。これはごく簡単なことで、目標、目的に対して多様な視点から意思疎通が取れる相手ではないと、それだけ選択肢が狭まり、リスクは増大します。

その為にも、背景が違う人と共通認識を固める場合は、ロードマップやシナリオを「見える化」し、失敗した時の代替案もしっかり持った人材こそが、変化激しい時代において貴重な人材であるわけです。

クラウドソーシングも充実している昨今は、必要な時だけ外部の人を雇う働き方も増えてきました。ポイントさえ押さえておけば、不特定多数の人が関わるプロジェクトでも、しっかり目的。成果を遂行できるようになります。

まとめ

目的を的確かつ確実に把握・共有することは、ビジネスにおいて必須項目です。その上で、潤沢な手段の中から最適のツールや人材を選び出し、活用するようことがベストです。

「なぜ?」と問いかけることを癖づけていれば、目的を取り違えるリスクを最小限に抑え、あなたに協力する人材や、社員の育成にもつながります。

「アイデアを出せない企業に未来はない」そこには、それを可能とする意識と環境を作ることで、バイラル的に組織に浸透していきます。今こそ、アイデア発信基地を社内に作ることからがはじめませんか?

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