「バーバリー」の復活に見る、今注目の「ミレ二アル世代」とは?
「ファッション革命」を起こした「バーバリー」のキーパーソン
・「ミレニアル世代」が注目される理由と根拠とは?
・「デジタルネイティブ」が揺るがし始めた世界の常識
・価値観ギャップを克服した先にこそ、「価値創造」という、新たな成長ステージが存在する
皆さんは、今ミレ二アル世代(Millennial Generation)が世界で注目されていることをご存知ですか?
今、マーケティング界隈ではトピックスになっている要注目ワードです。いやおうなしに襲ってくるデジタル化の波を捉え、成長の武器とする過程には、「ミレニアル世代」の力が必要です。
徹底したデジタル化によってブランドの若返りを実現し、劇的な復活を遂げた「バーバリー」。ショーのリアルタイム化や斬新なプロモーション施策は「ファッション革命」と言われてきましたね。それらの躍進を支えてきたのは、紛れもなく「ミレニアル世代」のデジタルリテラシーがあったからこそです。
「ミレ二アル世代」とは何か?
ミレ二アル世代とは1980年頃から2000年頃までに誕生した世代を指しています。アメリカにおいては特に注目されている世代です。2013年の段階で30歳以下に当てはまるミレ二アル世代が注目されている理由は、彼らの生活スタイルや意識、価値観といったものが、これまでの常識とは全く異なる要素を多く含んでいるためです。
今回は、「ミレ二アル世代」と「デジタルシフト」という2つのキーワードから、次世代のあり方を考察していきます。
「ミレ二アル世代」の特徴
まず、ミレ二アル世代の特徴について見ていきましょう。ミレ二アル世代に当てはまる人々は、幼い頃から雇用危機や住宅危機など、世界的不況の影響を受けて育ちました。その為、彼らは慎重かつ論理的に物事を見る傾向があります。
誰かが言ったことをすぐに鵜呑みにするのではなく、「本当かな?」と疑い「真偽を確かめてみよう!」と、扱いなれたデバイス片手に、ネットの世界を乗りこなしながら、自分にとって必要な情報を幅広く収集しています。
これが「ミレ二アル世代=デジタルネイティブ」とも評される最たる理由です。デジタルネイティブ(digital native)とは、物心がつく頃からインターネットやPCに囲まれていた世代のことを指しています。起きてから寝るまで、手を伸ばせばすぐに世界と繋がれる。最新且つ様々な情報に溢れた世界で生まれ育った人々が、「ミレ二アル世代」です。
「デジタルネイティブ」が揺るがし始めた世界の常識
ミレ二アル世代の人々はデジタルスキルに長けており、「つながり」文化を大切にします。承認欲求が強い為、どのような情報発信をしたら、相手が反応してくれるのか?こんなスキルをごく自然に身につけています。
新しいものにも寛容で、あらゆる物事に対して「自分はどう思うか」はっきりとした意思を持っています。その為、これまで、存在しなかった新たな生活スタイルや文化、価値観を持つ世代と言われています。これまで世界の常識とされていたパターンが、今後、彼らの価値感によって大きく揺らいでいくのは自然なことと言えるのではないでしょうか?
「デジタルネイティブ」に注目するべき理由
ユニークな特徴を数多く持ち合わせたミレ二アル世代。2025年には世界の労働人口の約70%を占めることになります。これは、後10年弱で、彼らが社会やビジネスの中心となることを意味します。
自分たちの提供する商品やサービスに関心を持ってもらうためには、彼らを攻略するための方法を学び、ビジネス成長のキーマンとして育てていくことが重要であり、今後の課題でもあります。これまでのやり方に固執せず、過去の成功体験に縛られず、新しいものを積極的に取り入れる姿勢、これらの傾向を潜在的に持つ世代。これが注目される理由です。
対象に合わせたデジタルシフトで新たなビジネスの世界を切り拓く
ミレ二アル世代の人々が、どのような商品やサービスを好むのか?どのような用途で(その商品やサービスを)必要としているのか?共感をどのようにして得るのか…これらの理解は、今後ビジネス展開する上で、どのターゲット層にも遅かれ、早かれ起こり得る時代変化への布石です。デジタルネイティブ世代の動きを見据えたデジタルシフトこそ、新たな可能性のヒントとなります。
どうすれば自社ブランドや自社製品・サービスに対するロイヤリティ(忠誠心)を獲得できるか?この問題を解決するためには、多様な生き方、働き方を選択している「ミレ二アル世代」から学ぶべきことは多々あります。
思い切った「世代交代」を実現するべし!
もはや、モノやコトだけで、事業が成り立つ時代は終わりました。顧客予備軍となる方々に「まずは知ってもらい、興味を持ってもらい、ファンになってもらう」そんな緻密な導線を築く、統合されたプロデュース力が求められています。
年功序列による、縦割りの組織体制などはもうやめて、今は、適材適所で各自のスキルが一番生きるチーム編成、組織のあり方を深く考えるフェーズにきています。世代間ギャップ、価値観ギャップを克服した先にこそ、「価値創造」という、新たな成長ステージが存在します。
デジタル先進企業「バーバリー」を失った「三陽商会」。
その最大の要因は、目指すべき未来に、あまりにも大きな価値観ギャップあったことは想像に難しくありません・・・。
知識を得ることは、僅かばかりの努力をすれば可能である。
しかし、実践は、どんなに小さなことでも継続が必要である。
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