事業を創造する!あなたの会社に今最も必要な人材「ビジネスプロデューサー」とは?
今一番必要な人材はビジネスの旗振り役=プロデューサー
デジタル化の進展で、顧客を取り巻く環境は大きく変わりました。企業はモノ軸発想から離れ、統合された顧客体験を一貫して提供することが収益に直結する時代に突入しました。ネットを中心にサービスが多様化し、ブランドと顧客とのタッチポイントが増えていくなか、従来の部分最適な施策では、ブランドのメッセージがその他大勢と共に埋もれてしまい太刀打ちできなくなっています。
そこで重要となってくるのが、事業の価値、特徴、強みに一貫性を持たせることを目的とした統合プラニングという考え方。情報過多の時代において、信用、信頼、差別化要因を一つの大きな塊とすることで、より強いメッセージを市場に届けることが可能になります。
顧客をはじめ、社員やステークホルダーはもちろん、マスメディアを担当する部門との連携や、よりマーケティングの上流を担う戦略プラニング部門ともワンストップで連携する必要性はこれまで以上に発生する場面が増えてくるでしょう。
クリエイティブディレクターではない!ビジネスを横断的にまとめられる人材
しかし、現実は、それぞれ独立した部門によって目標が異なり、軋轢が生まれるケースが多々存在します。こうしたセクショナリズムはどの会社でもよくある課題であり、解決することが難しい組織慣習でもあります。
ファッション業界もこれまでは商品軸に重きを置いた組織の体制であるが故、プロモーションやコンテンツ制作、プランニングなど、専門分野以外は、広告代理店や、制作会社に丸投げするのが通例でした。しかし今は、0から1を作るアイデアや知恵が必要な時代です。ましてや、顧客に対し、アプローチしたい情報は、自社が一番熟知しているコア情報です。それらを丸ごと外部に依頼するのはいかがなものでしょうか?
本来自社が競合より優れている「顧客価値・特徴・強み」を主観的且つ表層的に伝えてしまっては、いくらクオリティーがいい制作物が出来上がったとしても自ずと結果が見えてきます。そこをうまく束ねていくために、社内に先述したプロデューサー人材が、関係各所を横断し、まとめていく必要があります。又、依頼する外部に対しても、お互いの強みを把握することで、より強固な連携を可能にして、シナジーを生み出す発想やアイデアの膨らみにも期待が持てるわけです。
ビジネスの旗振り役、ビジネスプロデューサーとは?
ビジネスプロデューサーとは、新しい事業を作り上げる設計士であり、企業の成長を支える要。顧客が求める価値を見極め、自社の経営資源(技術・人材)を活用し、求められている価値を顧客に提供できるような「仕組みづくり」を行います。そして、デザインした仕組みが効率よく円滑に稼働するように、あらゆる側面に注目しながら点と点を繋ぎ合わせていく仕事。
弊社では新規事業をスムーズに進めるための司令塔と定義しています。
しかし、残念なことにこの重要なポジションはまだ、認知されていません。投資できるお金は十分にあったとしても、新規事業を効果的に発展させ、さらには管理できるような人材は、それほど多くないと言えます。では一体何が問題となり、ビジネスプロデューサーが活躍できない状況が作り出されてしまっているのでしょうか?
ビジネスプロデューサーが活躍できない理由
事業開発の経験が少ない人々が企業のトップにいる場合、事業立ち上げの辛さや面白さを経験していないことがデメリットになる場合が多々あります。そのため、そもそも自分がやった事もないことに「結果を出せ!」という圧力を現場にかけ続けます。
企業の中枢に事業開発の経験者がおらず管理系出身者しかいない場合は最悪です。方法が分からなければ、物事を正しく進めることなどできません。正しい指示を出すこと自体不可能です。欲しい結果が出ないことだけに焦り苛立ち、主観に頼り、さらなる間違ったアプローチを進めたり、無謀な評価基準を押し付ける可能性すらあります。
だからこそ今、企業に必要なのは、経験豊富なビジネスプロデュースができる存在です。ゼロから仕組みを作り上げるビジネスプロデューサーの役割は、多種多様な視点や能力が求められる芸術家のような側面があると言えます。事業開発の「道しるべ」ともいえる存在は、時代と共に求められる新規事業の開発に必要不可欠です。自社資源利用のメリット・デメリットを見つめ、外部資源なども適宜活用しながら、自社にとって最大の利益を生み出せるような方法を考案しなくては、他社との競争に打ち勝てません。
新規事業開発:可能性を見据えた新たな評価基準
事業を新しくデザインするのですから、評価基準も新しくしなくてはいけません。ところが、既に別の製品での成功を収め、ある程度の結果を出している企業の場合(特に大手)は、既に成功しているケースでの評価基準を新規事業にも当てはめてしまう傾向があります。
既に成功している事業との比較で評価を下しても、同じような評価が得られないのは当然です。土台も歴史もある完成されたものと、ゼロから始めたものを比較しても全く意味はありません。
ここで重要なのは、「可能性をどれだけ感じさせるか」ということです。その事業独特の存在意義、提供価値が何なのか?そんな可能性を見据えた、新たな評価基準を提案しなくてはいけません。
新たな事業を価値あるものと理解して、経営陣自らが人材育成の環境をつくること。優秀な人材が不足している今、必要なのはビジネスの旗振り役となる人材の育成です。価値を創り上げる人材とその必要性を理解している経営者がいるかどうかが、企業の大小問わず、成長のカギとなることは間違いありません。
弊社レバレッジラボのアプローチ
事業を成功に導くための「強み・思考力・共通認識」を創り、成功の「型」を提供し、最短で最大の効果を体感していただく。これが、弊社の提案するレバレッジメソッドの基本概念です。「実践」を意識した取り組み「方法・プロセス」に注目し、企業と個人の成長を促進させることが活性化のポイントと考えています。
これらを推し進める為には「常識」という鎧を脱いで、右ならえとなった画一的な環境から脱却する勇気と覚悟が必要です。誰もやっていないからこそ価値がある。そんな行動を一緒に起こしていければ幸いですね。
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