データによって知性を生み出す。デジタルシフトとは何か。
理解していますか?DIGITAL SHIFTがもたらす価値の本質
デジタルシフト。という言葉を聞いてもピンとこない人は大勢いるでしょう。
とは言え、これ自体はそんなに難しい事ではなく、とても簡単に言うならば、業務をネット環境に移動させるということです。
と言っても、まだなかなかピンとは来ないと思います。不安も当然あるでしょう。そこで今回は、そんなデジタルシフトの効果について説明していきます。
デジタルマーケティング時代に必要なことは、一人ひとりのお客様を知り、お客様とのシナリオを作って、永続的な関係性を作ること。それには「顧客体験」と「部門の枠を超えた社内改革」が必要です。
少し前までの日本は大量生産大量消費の時代で、企業とユーザーの接点は限られていた。そのため、マスメディアでたくさんの人にリーチできれば商品は売れた。しかし、インターネットが普及してスマホが登場した現在では、企業とユーザーの接点は複数あり、その関係性も複雑化している。
誰がどんな情報に接触したのか、何に興味があるのかといった情報がわかる。こういった情報が得られれば、商品開発やマーケティング力は飛躍的に高まります。
企業がこれから勝ち残って行くためには、ユーザーが欲しいモノをリアルタイムに把握して、必要な人に必要なモノや情報を提供することが重要です。そのためにはデジタルシフトが欠かせないのです。
過去の常識は生産性を奪う。
アパレル業界の常識や慣習を見直すきっかけとして、業界の外にある事例や根拠を用いて、デジタルシフトの有効性や、理由、根拠を示していきたいと思います。
近頃、将棋の世界では若手棋士たちが、旧来の一流棋士を次々に破るという出来事が起こっています。最高位である名人の佐藤天彦九段は、なんとまだ20代の青年です。
では将棋界に何が起こったのかというと、いま台頭してきている若い人たちは、いわゆるパソコンやネットワークを使った将棋ソフトを新たなスキルや能力の開発に利用しています。実は、このことが、デジタルシフトそのものであり、またデジタルシフトのもたらす効用を表すと言って過言ではありません。
将棋の世界には「定跡」という最善手だと信じられているものがあり、今まではここから新手を考えていました。しかし、そうして生産されたものはあくまで定跡の派生であり完全なる新手ではありません。
そこを行くと、将棋ソフトには当然定跡の概念などありませんから、まったく新しい観点から考えもつかないような新手を生み出してくるのです。データに基づいた多角的観点が導き出したその生産性は、旧来の改良でしかないものと比べればその差は歴然です。
さて、ここで、定跡を常識と置き換え、将棋界を業界と置き換えてみてはいかがでしょう。そして、若手棋士に次々と敗北する旧来の名棋士が自分たちの会社だとしたら。
多角的観点を持たず、これまでのやり方に固執し、新しい物への挑戦をしないまま、新しい時代を享受する者たちの後塵を拝するしかなくなってゆく。恐ろしい事だと思いませんか?
デジタルシフトはコスパ最大
デジタルシフトの効用として、概念ではなく、わかりやすいもっとも効果の出る分野、それはコストです。このコストは金銭的コスト、物質的コストだけではなく、当然時間的コストも入ります。
EC事業、つまりいわゆるネット販売にすれば、当然販売員はいりませんし店舗を構える必要もなくなります。それに反して無限に近いほどの商品ラインナップを提供できます。
またグローバルな観点からの情報収集や世間の動向を調べる場合、これまで莫大な経費や時間がかかっていましたが、デジタルシフト後は格段にそのコストは低下します。
きちんとしたデータ管理を一括でやれば、これまで無駄にかかっていたコストの発見だって容易です。このように、デジタルシフトによるコスト削減は、少し考えるだけでもこれほど思いつきます。
なぜならデジタルシフトの利点というのは、根拠あるデータに基づく業務の先鋭化と簡略化にこそあるのですから、コストが減って当たり前なのです。
データという視点を経験則に加える
将棋を例にとった生産性もしかり、またコストカットについても同様に、これはどういうことかというと、それは経験則にデータを加えた結果の産物だということです。
デジタルシフトと言っても、何もすべてコンピューター任せにするというのではありません。将棋においても結局指すのは人間ですし、コストについても、データをもとに、どうカットするかを考えるのは人間です。そしてその人間が受け持つ部分にあるのが経験なのです。
人は経験則だけで物を考えると思考が硬直します。しかしデータだけを見ていてはそれを活用できません。デジタルシフトの理想形は、何をどうデジタル化し、それによってどう経験則を、つまり人間を活かすかという取捨選択にあります。
経験則という主権的な偏った視点だけではなく、そこに新しくデータという観点を加える。結果、そこに生まれるのは新たな知恵です。
弊社レバレッジラボがお手伝いするのは、その取捨選択の部分。つまり何をどうデジタル化し、どのデーターをどう生かすのか。皆様の持つ経験則にデータという観点を最適化された形で加え、かつてない生産性と無駄の排除をなしえる新たな知性を創造する。それが弊社の考えるデジタルシフトなのです。
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