成功する企業には明確な理由がある!アイデア事例に学ぶ思考法(5連載 4記事目)

アイデアを出せない企業に未来はない !<5連載4記事目>

常識を疑い非常識を見つめる

アパレル業界に限らず、どの業界においても当たり前の「常識」というものがあります。常識とは積み重ねてきた経験が生み出す経験則ですから、これを疑ったり裏切ったり、もしくはその逆を行くというのは並大抵の事ではありません・・・。

実際弊社も「変革」を支援するコンサルティングカンパニーであるが故、様々な障壁にぶち当たります。その為、批判を恐れるのではなく、当たり前にあるものだと認識して、都度、対応できる言葉や、対策を引き出しに持っています。そうすることで、想いが伝わり、まずは動き出そうという気持ちに持っていくことができます。

社会は今猛烈なスピードで変化しています。そんな時代の中で、時に常識は足かせとなり非常識が大きな利益を生むことが顕著に生まれてきています。

たとえば、三越日本橋店では「シニア向け」という言葉を全廃しました。本来なら年齢的ターゲットを絞るうえで、人様な情報の提示でありそれを欠くことは常識です。しかし、現代のシニア層の顧客は「シニア向け」とことさらに限定されることを嫌い、ファッションに対する意識の強い人ほどその傾向が高いことに気づいたのです。

また、横浜市の「三和交通」というタクシー会社ではゆっくり走る「タートルタクシー」というものが人気を博しています。これは、タクシーは早く現地につく方がいいに決まっているという常識を覆し、実はゆっくり走ってほしい顧客がいることに目を付けたからこそ生まれた発想です。

このように、常識の鎖から解放された発想は、潜在的なニーズ引き出し新たな利益を生み出す可能性を秘めていることがお判りでしょう。

顧客のニーズを徹底的に分析する

通常、顧客のニーズを完全にかなえようとすれば、必ず営業利益的はマイナスになります。しかし、だからこそ、本当の顧客のニーズはどこにあるかを徹底的に追求し、解明し、分析することで見えてくるものもあるはずです。

たとえば、東京町田にある家電店「でんかのヤマグチ」では、優良顧客にだけ徹底したサービスを実施するというコンセプトを実施しています。これは家電業界としてはかなり珍しい話です。しかし、これこそ、顧客のニーズを徹底分析することでできたこと。本当に顧客が求めていることは何かを徹底して検証し、顧客の本当に求めるニーズ、つまり本音を引き出し、そこから本当に必要とされるサービスの提供を果たし、新たな顧客体験を作り出す。

一見突飛なサービスでも、そこに優良顧客の絞り込み、分析と検証があれば、ピンポイントで最高の顧客サービスを提供し続け、決してファンを離しません。個客に寄り添った究極のサービスが支持されている理由です。

様々な意見を融合させイノベーションを起こす

人間という生き物である以上、その思考の方向性は限られているのが現実。誰もが多角的視野に立てるわけではなく、また、多角的視野に立つことができる人間にも思考の盲点は存在します。

たとえばNECはバイオプラスチックを実用化させる際、まるで漆器の様な黒色のバイオプラスチックの汎用性について、NEC社内だけでなく広く意見を集約したことで知られています。NECは自社のデザイナーのみならず、京都工芸繊維大学といった学術機関のみならず、漆芸家の下出祐太郎氏という芸術家も含めて共同開発を行ったのです。

つまり研究員により技術的な発想にデザイナーの視点を取り入れる、それも、会社内という範囲にこだわらない意見を取り入れることで、実用化の道を切り開こうとしています。

売買の後を見つめる長期的コミュニケーション

商売は売ってしまって終わりではない。もっと大きな視点から、購買前、購買後の心理を理解することが重要です。そこには、自らの商品に振り向いてもらう、仕掛けやアイデアを考える余地がいくらでもあるのです。

いかに顧客や取引先をファンにするかという考え方。それは顧客や取引先にとって、いかに快適かつ楽しい時間を提供できるのかということと同義です。

いかがでしたか、ここで紹介した事例は、小さな発想と工夫で生まれてきたものばかりです。そして、そこに潜んでいるアイデアのすべては、いかに顧客の視点に立って考えたからこそ生まれた発想です。

『常識を疑い非常識に目を向けてみましょう!』

その顧客目線のマインドこそ、大きな成功の秘訣と言えるのかもしれませんね。

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