「組織変革のメカニズム」人と組織はなぜ変われないのか!?

Bainbridge Island, Washington State, USA --- Team rowing boat in bay --- Image by © Pete Saloutos/Blend Images/Corbis

合理的な戦略だけでは進まない事業の改革

100億規模のブランド再生(リブランディング)事業に携わって2ヶ月半が経ちました。変革が思うように進まない組織に対し、自分が出来うる打開策を注入し、日々、悪戦苦闘しながらも奮闘しております(汗)

現状までの行動を振り返り、今後の指針を自分なりに整理しながら、書き留めていきます。過去の成功を否定して、新たな仕組みを導入するには並々ならぬ労力とブレない軸が必要です。

結果が出るまでは、逆境に耐えながらも、決して目標を失わず、前に前に進むしかありません…。ただ無駄撃ちせずに狙いを定めて物事を進めていかないといくら時間があっても足りないのが現実です。そこで今回は「コンフリクトマネジメント」の視点から

組織のメカニズムを解明し、戦略的な変革プラン考えていきたいと思います。

「人と組織はなぜ変われないのか?」

この問題を重く受け止め進めていきます。「コンフリクトとは!?」衝突、葛藤、対立などの概念で用いられ、組織運営上、コンフリクトを引き起こさないように、できるだけ避ける事を良しとしてきたのが、和を重んじる日本型企業の典型ではないでしょうか?

「臭いものには蓋をする。」都合の悪い事を、一時逃れに隠そうとしたり、あってもないかのように振舞う事で自分の保身を最優先に考える管理職はどこに行ってもいますよね?

顧客ニーズが多様化・複雑化するマーケットで、組織は「素早い意思決定と実行」が求められるはずです。しかし、現状にしがみつく人達は、その変化を脅威と受け取り、様々な形で抵抗しようとします。その結果、組織の健全さが損なわれ、変革は遅々として進まない。悪循環スパイラル…。本当に腹が立つ事が多い今日このごろです(笑)

この本質的問題にメスを入れなければ、いくら斬新な戦略を打ち立てても前進は不可能です。その為には、コンフリクトを事前に予測して対処する!改善策を事前に理解する事が重要と考えます。理性的に知っているのと知っていないのとでは、対処する労力に大きなギャップが生まれます。毎日辛い思いをして、激務に追われる日々や対立を恐れる必要もなくなります!!

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結論としてはコンフリクトは不可避的に起こるもの!

なので、そこは割り切って創造的な解決を目指す方法を考えるべきかと思います。前向きに考えれば以下のようなメリットをもたらす事も十分可能です。

組織変革の7つのメリット

・ 変革を推進している証しとなる
 (抵抗のない変革は、たいした変革ではないだろう)
・ 本音を包み隠さず、率直に意見を言い合う職場の形成に役立つ
・ 自分を知り、相手をより深く理解できるようになる
・ 人間関係を深めることができる
・ 議論の幅や奥行きを出し、意思決定の質を高めることができる
・ 学びあうことで、新しい気づき、アイデアを得ることができる
・ より多くの成果を双方にもたらすチャンスを生む。

具体的な手順としては、
①互いに本音を話し合える場で、互いの立場を理解する。
共通の課題を作って、解決に向けたアイデアを出し合い、そのアイデアを評価し、合意する。

こんなステップを踏めば効果を得ることができるのではと信じています。
対立するとお互いの本音を理解し合えません。理解したいとも思えません。同じ目標がありながら、足の引っ張り合いで疲弊している場合ではありません。これは、組織だけじゃなく、人間関係全般に言える事でもありますね…!?

最後に強調しておきたいのは、
「誰かが動かないと組織は変わらない!!」ということです。「この組織はおかしい」と思った人が、勇気を持って、対立を恐れず、動かないと何も始まらない!!「自分には対立を解消できる力がある」という信念を持ち、真摯かつ建設的な態度で変革を推進していきたいと思います。この壁を乗り越えたら「又新たな景色が見える!」そう信じて前に前に進んでいきましょう!
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