「対策を立案する」対策案を実行にうつすまでの重点プロセス」課題解決の本質 STEP5(全7回集中講座)
あらゆる課題を突破する問題解決の本質
STEP5<対策を立案する>
・優れた対策案を出す為に考えるべき3つの要件!!
・新しいことをしようとすると、必ず抵抗勢力が現れる
・「時間」と「質」を確保するにはやっぱり「仕組み化」
あらゆる課題を解決する問題解決の原理原則
STEP5 「対策案を立案する」最強の立案方法とは?
そもそも優れた「対策」とは何なのか?余談ですが、いつもこの「そもそも」を大事にしています。全てに対して「そもそも」です。これはもう癖ですね(笑)でも、常識を疑う事は新たな可能性を広げる鍵になります。
では、早速事例から考えたいと思います。例えば、最近売上が伸び悩んでいるブランド。その為、売れる商品を作る為、雑誌やリサーチ、打ち合わせを重ね努力している人がいるとします。しかし、効果は一向に上がりません・・・。この人は色々考えた末に、「もっと良い商品を作る為、今まで以上に頑張ろう!と決意を新たにしました。でも堪り兼ねた上司が「で、今後どうするんだ?」と煽ってきます。その人は「もっと気合を入れて頑張ります!」と答えました。
逆に万策尽きて「どうしたらいいんですか?」と上司に質問をするケースも同時に考えます。そんな時「もっとがんばれ!」としか言われなかった・・・。まぁそれだけではないと思いますが、結局長い話の結論は「もっとがんばれ!」といったケース。あなたもそんな??な状況に遭遇した事はありませんか?頑張る事は大事な事です。ただ、頑張ると宣言してうまくいくなら、今まで伝えてきた問題解決の方法などいらないわけです。
対策案を出す為に考えるべき3つの要件!!
「成果に直接つながる事!」<成功要因と失敗要因を踏まえる>
成果につなげるにはこれまでの検討の流れ、WHERER、WHYで考えた原因や、WHATで考えた<あるべき姿>にHOWが一気通貫でつながっていなければなりません。そして、成功要因と失敗要因を他社の事例などを参考に、うまくいっているコツや、同じ轍を踏まないように、他者が失敗している原因を可能な限り収集する事が重要です。
それらの特徴を事前に見極めておけば、自社にふさわしい「差別化」した対策を検討できる土壌が整います。決して「自分のやり方」に固辞する事なく、失敗しやすい要因、成功しやすい要因は何か?直接成果につながる「最短ルート」を踏まえて対策を考える意識が必要です。
「わかりやすい事!」理想は全部一緒に!
組織の中で新しいことをしようとすると、必ず抵抗を受けます。私も転職4回したからこそ、この実感は人一倍感じています(汗)ただ、ここをクリアしなければ全てが「絵に描いた餅」で終わる危険性がある重要な通過点です。
こんな時は、シンプルに割り切って考えましょう!人は往々にして新しい事には「抵抗感」を持つものだと。8割ゆずって、大事な2割は死守するぐらいの気持ちでいいんです。それらを合理的に考えてから進めると余裕が生まれます。「このやり方は間違っていない!」といった熱い気持ちも大事ですが、
目的は「対策案」を確実に実行する事!!
周りにいっぱい敵を作って、余計なを使いエネルギーを消耗しないようにあくまでもクールにスパイのように目的を遂行しましょう!!抵抗を受ける際、多いパターンは、「これまでのやり方で回っているのなら変える必要なんてないじゃない。」「新たな仕事だけ増えて余計に忙しい・・・。」といった反応。こうした抵抗を受けないためのポイントはできる限り現状のやり方を活かした対策を、軸として考える!です。
全てをゼロベースからはじめる新規の開発事業のような発想で問題解決をしたら、それこそが「問題」になります。
問題解決は、今ある課題を多様なパターンで考え、最適な方法で実行する事がミッション
ただ、気をつけなければいけない点は、これまでと違う部分はきちんと明確にするという事!誰の業務がどう変わるのか?それによって誰がどのような影響を受けるのか?これらを明らかにしていかなければ、「結局今までと同じじゃないか・・・」といった不満分子が必ず現れます。そんな事さえも事前に予測する必要が大いにあるという事です。
成果は短期的には見えにくいもの!「小さく生んで、大きく育てる」
ここの考えは常に共有意識を持って働きかける必要があります。
さらに理想を言えば、対策をいくつかまとめて「一網打尽」で解決する事!!
出来る限りその周りの関連課題に対してもこの機会に便乗して一気に事片付ける事!このタイミングは周りの理解を得やすい貴重なタイミング!!一気に事を運びましょう!!
「着実に実行出来ること!」 <壁をとっぱらう!>
「実行に際しての壁が大きすぎる」こんな状況はさけなけれいけません。限られたリソースの中で最大限の方法にフォーカスする!「ヒト・モノ・カネ」は限られています。やったはいいがリソースが足りず、中途半端に頓挫してしまうケース。これも結構多いんです。また、その対策を行うことで何か別の副作用が起きてしまう場合もあります。副作用の大きさにも配慮する必要があります。
大きな壁の有無を事前に考えておけば、現実的な対策案をしっかり対策出来ます。
ここまでが、効果が上がる「対策案」の考え方です。
何気なく、意思決定している課題には掘り下げると色々な規制や制約がついてまわります。「頭で考えているものがカタチにならない・・・」「分かる」と「出来る」の間には大きな大きな壁がある!!そんな理由・根拠はこんな状況が「目的とゴールの間」にあるからです。
URLリンク→どうぞこちらも参考に。最後に一番重要且つお伝えておきたい部分を!!
「時間」と「質」を確保するにはやっぱり「仕組み化」
対策の成果を継続させるには、誰か特別な人が、がんばるのではなく、誰が行動しても同じ成果が出せるよう、日常業務に落とし込む事!それが出来ないと問題が再発し、そのたびに「出来る人がやる」という決して効率的ではない取り組みが繰り返されてしまいます。
最後は「仕組み」に落としこめるように「創り込む」ことが重要です!!
例えば、要点をまとめた資料をマニュアル化したり、解決プロセスを動画に撮って再現出来るようにしたり、組織学習の機会を増やして、ケースバイケースの共有をしたり・・・。
実施後の運用も考えた
「対策」の「仕組み化」まで落とし込めれば、もう完璧です!!
本日のまとめ
3つの要件「成果につながること」「わかりやすいこと」「着実に実行出来ること」を意識して、具体的な対策案を立案する誰がやっても同じ効果がでるように「仕組み」に落とし込む
これで、ムリ、ムダのない対策案を完成させる事が出来ました!!これらの手法は、自ら「トライ&エラー」を繰り返し、その度に悩み、でも打開する事を諦めずに「学習」して身につけた実践で得た「ノウハウ」です。そして事例に出てくる話!これは実は全て自分が経験してきた実話です(笑)私の「経験×学習」が、あなたの「成長」に結びつく事が出来れば幸いです!!
次回は、STEP6 「対策を実行する」のポイントをお伝えします。
・タスクを細かく分解し、「手順」を明確にする
・小さな目標を段階的に設けて「モチベーション」を活性化させる
・「目的の達成」を見える化し、基準値(KPI)指標を設定する
続きはこちら ↓ ↓
■STEP6 「対策を実行する」タスクを「見える化」して実行計画の意義を共有する!!
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