Webサービスを武器にする「誰でもデザイナーになれる時代」サービス4選
現状のものづくりを考える
新規事業立ち上げ、ブランド開発、起業・創業。これらの流れを考えたとき、一個人が新しくブランドを立ち上げるのは非常に大変ですね。「ものづくりのハードルは高い」というのがこれまでの常識でした。ファッションデザイナーはごく一部の限られた人しかなれない職業と思われがちです。
ところが、近年では個人でもファッションデザイナーになれるチャンスが増えてきたことをご存知でしょうか。ITの進化により、これまででは考えられないようなことが可能になってきました。
画期的なサービスの紹介は、記事の最後にまとめていきますので、ぜひご覧ください。
「メリット>デメリット」である理由
専門知識が無くても自分のブランドを立ち上げられる時代になりました。自分の「アイディア=デザイン」をまとめ、それを依頼するだけで、服・サンプルが手元に届くとしたら夢のようですよね。「アイディア」を「カタチ」にするまでに必要だった複雑な工程を省いて、インターネットを活用してカタチを実現できる仕組みが既に存在しています。
このようなサービスでは、最小ロット数でのオーダーも可能なので、新規ブランド立ち上げの際には非常に助かります。今回紹介するサービスは全て日本で展開されている為、メイドインジャパンの高品質による「ものづくり」が可能です。「迅速」「丁寧」「安心」の三拍子が揃っているので、非常に信頼できることもメリットといえるでしょう。又「納期の正確さ」も魅力のひとつです。
「消費者参加型企画」の仕組みとも似ていますが、個人のアイディアをカタチにする仕組みさえ整っていれば、製品化はいくらでも可能な時代です。メイドインジャパンという点では、海外生産(中国など)と比較しても割高になってしまうのは事実ですが、デメリットが価格だけであれば、「売上」「収益」という最終目標を実現させるためには、むしろ上記に挙げたようなメリットの方が目立ってくるはずです。新規事業立ち上げ時や創業時には、特に「高品質なサンプル」「安心できるやりとり」がビジネスの基盤を形作る上で必要な要素となります。
新たなものづくりの可能性
様々な情報に溢れている現代のような環境では、顧客ニーズの多様化、分散化、が起こっています。商品のライフサイクルも年々、短命化しています。様々な仕組みを利用しながら「売れるモノ」を考える必要があります。従来型の小品種、大量生産からの多品種、少ロット生産での売れ筋チェック。
柔軟な姿勢でテストマーケティングの体制を整えながら、必要とされている行動を検証できる体制を整えることが重要です。市場の観察を経て今後の対策を練り、製品の開発を進めていくという手法であれば、リスクを分散させることができますし、多様な可能性をもたらすことも十分考えられます。
望めばカタチにできるWEBサービス紹介4選!
アパレル業界における新規事業立ち上げ、ブランド開発、起業・創業などを考えている方にとっては一見の価値があります。すぐにでも使えるサービスを早速チェックしてみましょう!
■『シタテルコンシェルジュが服作りをサポート sitateru -シタテル-』
日本における優れた縫製技術(特に中小零細企業など)を埋もれたままにせず、必要としている人(=カタチを求めている人)とそれをカタチにできる人(縫製のプロ)を繋げるクラウドソーシングサービスです。登録は無料。
「国産品質」「生産コントロールの最適化」「小ロット対応可」という3つのポイントがあり、1型15枚から、1オーダー30枚から生産受付をしてくれます。プロ縫製コンシェルジュが、あなたの描いた「イメージ」「デザイン」をカタチにしてくれます。自分の想いを製品化したい方にとっては、プロフェッショナルなビジネスパートナーを見つけられる場となることでしょう。
■『みんなの「縫って!」を実現する縫製マッチングプラットフォーム nutte』
こちらも、「縫って!」欲しい人(クライアント)と縫える人(縫製職人)をマッチングさせるクラウドソーシング型のマッチングサービスです。登録は無料。
「小ロット生産」「決済や売上の安心な仕組み」「匿名でのやりとり」「ゼロからの作成も可」「低コスト」など、5つの特徴があります。オリジナルのアイテムを1点からでも制作してもらえるのは非常に魅力的ですね。納品トラブルなどがないように、代金の支払いに運営側が介入してくれます。「世界で一つだけ」を叶えたい方には最適なサービスです。
■『「つくりたい」が作れるクラウドファクトリー STARted』
「IT×ファッション」の融合によって生み出されたインターネット上の工場が手に入るサービスです。登録は無料。「個人」「お店」「法人」どのような方も利用でき、服だけでなく、刺繍、バッグ、アクセサリーなどにも対応してくれ、様々なニーズに応えてくれます。
専門知識が無くても、イラストをアップロードするだけで、個人のブランドを立ち上げ、製品を販売することができます。「ブランドオーナー」にも「ブランドファン」にも「ブランドアイテムを購入する側」にもなれるのです。一点だけの「プレゼント」のためやお店の「看板商品」のためにも活用できそうですね。様々な想いと夢をかなえてくれるサービスです。
■『自分だけのオリジナルグッズを作れる。売れる。買える。 SUZURI』
「欲しいものを作る」その純粋な想いを実現しカタチにしてくれます。登録は無料。こちらですることは画像をアップするだけです。自動的に様々な製品が提案され、運営側からの原価の提示を受けて、価格(自分のトリブン)を決定します。自分の提案したオリジナルグッズを、「作る」「売る」「買う」が実現できます。
他の人の提案したグッズを買うこともできます。自分の作ったグッズを「自分のため」「欲しい人のため」に作り、他の人が作ったグッズを「買う」ことができるわけです。自分だけのため、誰かのため、何かの行事のため、どのような用途でも活用できそうですね。オリジナルグッズに興味がある人にとっては最適なサービスと言えるでしょう。
自分に合ったサービスを選び、あなたも思いきってデザイナーの扉を開いてみませんか?その方法は、ここにあります!
又、アパレル企業でも国内生産の活用方法を今一度見つめなおしてみてはどうでしょうか?国内には優秀な縫製工場がまだまだ存在します。生産を中国や第3国と決めつけず、「メイドインジャパン」のものづくりを見直す機会になれば幸いです。
その他のブログ
- 2024年10月31日D2Cブランドの未来戦略:生成AIがもたらす変革と導入の必然性
- 2019年3月1日アパレル業界にMDはもう必要ないのか?最新「Al MD」の実力と課題
- 2018年12月13日アパレル業界の成功事例から読み解く!新しい小売のカタチ総まとめ【脱アパレルを実行せよ No3】
- 2018年12月4日BEAMS(ビームス)の強みを徹底検証!世界観という武器【脱アパレルを実行せよPart2】
- 2018年11月26日「循環型ファッションビジネス」がアパレル業界の未来を変える
- 2018年11月12日経済産業省も掲げる『デザイン経営』は企業の未来を変える!知っておくべき6つのポイント
- 2018年10月24日『ブランド認知をあげる方法!』なぜあなたのメッセージは伝わらないのか?
- 2018年9月19日激動のデジタル時代!最も重要な差別化要素は『パーソナライズ(個別最適化)』の価値訴求
- 2018年9月6日「顧客体験価値」を最大化させる4C戦略!その考え方の本質と具体的実践方法
- 2018年8月29日ビジネス成功の原点は「マーケティングリサーチ」にあり!その手順と方法とは!?
- 2018年8月20日デジタル時代を生き抜く「新たなビジネスモデル」着眼点次第で誰にでもチャンスはある!
- 2018年8月15日小売革命!『消費行動のアップデート』新型消費モデルがもたらす未来(後編)
- 2018年8月14日「デジタルシフト」のその先へ!未来の小売「ニューリテール戦略」とは何か?
- 2018年8月6日デジタル時代の消費者をファン化させる!シームレスな購入体験の本質
- 2018年7月23日AI実用化が収益アップのカギとなる!「デジタルシフト」こそ小売の新成長戦略
- 2018年7月9日小売業界の課題と未来!持続的に勝ち続けるために必要な視点とは?
- 2018年7月4日『環境破壊とエシカル消費』アパレル業界が考えるべき課題の本質
- 2018年6月4日「オウンドメディアは成果が出にくい」それでも取り組みべき7つの理由
- 2018年4月1日スピード経営・多様なスキル習得は「デジタルシフト」で実現できる!「より早く、より柔軟に」
- 2018年3月28日「デジタルシフト化」している消費者の購買行動に対して考えるべき戦略とは?