Webサービスを武器にする「商品企画に消費者を参加させる仕組み」サービス4選

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Webサービスを利用した「消費者参加型企画」とは何か

「古い成功体験や業界慣習を捨てて、消費者の本質的な欲求を理解しよう!」
このブログを通して、何度も伝えてきたメッセージです。

多様化したニーズや価値観に対応するにはデジタルツールの活用が不可欠な時代。これから「シリーズ」として「レバレッジラボ」が厳選した「価値」を生むWebサービス・ツール集を順次紹介していきます。パート1の今回は「消費者の本質的な欲求・ニーズを理解してダイレクトで企画に生かせる「Webツール」紹介します。

消費者との協力の中で新たな商品価値が作られ、顧客の体験価値を高めていく手法をコ・クリエーション(“Co-Creation”)と呼びます。企業と消費者が一緒になって企画を行うことで、顧客との関係を強化し、思いもよらなかったような新たな視点を取り入れることができるわけです。ユーザー(消費者)との共同開発によって誕生した商品は、話題性もありニュースにも取り上げられやすいという傾向があります。これは絶大なPR効果に繋がります。購入側の意見を取り入れた商品を提供することで、確実なヒットを生み出し、消費者や販売店に効果的にアピールしていくことができます。

消費者とのコミュニケーションを積極的に

ソーシャルメディアをマーケティングに組み込んだ企業は多いことでしょう。しかし、該当サイトに無料で登録できたとしても、スマートフォンやタブレットなどのデバイスを使いこなし、アカウントを取得してサービス内容を理解するという消費者側にかかる「探索コスト」が気になります。

こちらが待っているだけでは必要な情報(口コミや製品への意見)は得られません。もちろん全てではありませんが、必要に応じて、意見やニーズを知りたいのであれば、直接消費者に聞いた方が、はるかに効果的です。テーマの指定、投稿期限の設定、特定のユーザーを指名するなど、ある程度のルールを決めて、企業側が能動的に動く習慣を持つべきです。この部分は、日用品を扱う業界は普通に行われています。しかしアパレル業界にいたっては皆無です。(無印はこの手法をビジネスの軸にしています)

意見を聞き出す秘訣としては、消費者が価値を感じられるような「ベネフィット」を提供することも忘れてはいけません。自分の意見を提供する労力によって得られるのは、他者からの「共感」「尊敬」「感謝」であり、これが一番のモチベーションに繋がります。意見を提供してくれる消費者を満足させる仕組みを作り、企業や個人が欲しい情報を引き出せれば一石二鳥ですよね。

消費者の声の重要性

WEB上のデータ収集サービスを効果的に活用することで、今は「消費者の声」を手軽に集めることができるのです。トレンドや雑誌から情報を集めたとしても、その商品を買うのは「消費者」です。ブランド側の主張だけではなく、購入する側の声に耳を傾け、本当に必要とされている機能やティストを見極めて商品開発を行う流れは、今後ますます重要になってきます。必要なのは「消費者の意見」です。

消費者の声を理解するためのWEBサービス4選

■『ミルトーク』
ミルトーク
掲示板を利用した意見収集のできるサービスです。基本登録は無料。リアルタイムでユーザーの声を集めることができ、有料オプションを併用することで最大で100のアイディア・意見を集めることができます。参加者の属性(性別、年代など)の限定、1問アンケートでのスクリーニング、掲示板を非表示にする、などの設定も可能です。スタートアップ企業や今後起業を考えている人にとっては、客観的な意見収集の場として活用できることでしょう。
 

■『アンとケイト』
アンとケイ
WEB上で簡単なアンケートが作成できます。アンケートの形式も複数用意されているので、自分に合ったものを選ぶことができます。約100万人の消費者パネルにインタビューできる画期的なサービスです。価格は、【「質問数」×「サンプル数」×10円(税別)】となっており、質問の個数と意見を聞きたい人数によって変動します。初期費用や月額利用料は必要ありません。アドバンスドモードを利用すれば、商品画像や動画挿入などもできるため、より詳細な情報収集も可能です。ユーザー(回答者)への謝礼もポイント制になっているので、質の良いデータが集まりそうです。 

■『マインドソナー』
mind-sonar
サービスの利用はポイント制になっています。通常は1回300ptで5000円という価格設定になっており、最大で5問までの質問を設定できます。初回登録で300ptが得られます。全国20000人のアンケートモニタからスクリーニング情報を収集することができます。調査対象の人数を調べてからアンケートの実施もできるため、質の高いデータが得られそうです。こちらが意見を聞きたい「対象」にピンポイントでアプローチできることもあり、緻密な分析も可能になります。

■『ペルソネ
ペルソネ①
「お客さんの気持ちを知る」方法で苦労している方にとっては最適なサービスです。全国3万人のデータから、対象となる人たちの行動やライフスタイルを分析してくれます。フリープランの場合は登録料が無料です。基本契約の場合は1ヶ月9800円から、となっており入会金が必要です。検索のしやすさ、結果の保存など嬉しい機能も揃っているので、自分の代わりに市場調査をしてくれる頼もしいツールと言えます。うまく利用できれば、ビジネスパートナーのような存在になることでしょう。

いかがだったでしょうか?
この「シリーズ」は毎回テーマを変え、アパレル業界にとって武器になるデジタルツールに絞って紹介していきます。
ご期待ください。

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