「繊研新聞社主催の懇親会」で業界の課題と今後について熱い想いを語り合う!!
「鎖国化」しているアパレル業界の現状と課題
昨日「繊研新聞社」にお招きさせて頂き、今後の業界課題や問題点、業界に足りない部分は何か?今後の展望など熱くディスカッションしてきました。それぞれの熱い想いを聞く事で大変刺激的な時間を過ごせました。
主催者側である「繊研新聞社」は今回初の試み。「是非このような機会をもっと頻繁に行い、業界を盛り上げていきましょう!!」と何とも頼もしいお言葉・・・。この会がより発展し、新たな交流・情報発信の場になれば幸いです。是非次回も参加させて頂きます。
前回のブログでマーケティング(売れる仕組み)を現場に浸透させるには、組織体制を再編成するべし!!を予告しました。
今回お伝えする内容と昨日ディスカッションした部分が重なる部分が多かった為、それらも踏まえてお伝えします。又、それら課題に対し弊社の課題解決方法、とるべき手段をお伝えします。文章末に資料を添付しておりますのでご参考にして頂ければ幸いです。
今回、主に課題として上がったのは次の3点!!
業界内の競合関係に目を向けるだけではなく、
業界外の優れたビジネスモデルを取り入れるべし。
これは、以前私も指摘していますが、「商品同質化」は勿論の事、戦略さえも「戦略同質化」に陥ってしまっているケースが顕著にみられます。「同業のあの会社が新しい何かをはじめたらしい。自社もベンチマークしてそれに匹敵する新しい何かをはじめなければ・・・。」こんな近視眼的な発想でいいのでしょうか?これを業界の外に目を向けてみると、扱うものやサービスは違えど、同じようなエッセンスで同業他社よりはるかに優れたアイデアを実践している企業は多々存在します。
取るべき手段は、積極的な異業種連携・自分達にない背景を持った
「人材」の積極採用、権限委譲を推し進めていくこと。
その為には、経営者自らがその実態に気づき、強力なバックアップ体制で全社的な活動であることを明確に伝えていかなければ、せっかく入った優秀な人材が組織の慣習・集団圧力によって、本来の「力」を発揮する事が出来ません。このような人材は、今まで組織で常識と思われていた事を、客観視し、更に価値のある行動を考え実践にうつします。
しかし、今まで無い行為は、組織の規律を破るような行為に映り周りは、集団圧力をかけ続けるのです。この価値観の違いによって引き起こされる事故?は最も大きな要因といってもいいでしょう。硬直化した組織を活性化させるには、外部の新たなDNAを入れるのが最適!ただ、そんな人材だからこそ、しっかりバックアップして下さい。
大手総合アパレル企業大苦戦の原因
業界トップクラスの盤石なビジネスモデルを創り上げたW社が瀕死の状態です。大企業であるが故に、組織慣習・経営と現場の距離、ギャップの発生など、過去の成功体験が足枷となり、市場の変化に対応しきれなくなっています。
又、ビジネスモデルを作ったメンバーの人材流出により、新たなビジネスモデルの開発力にも支障をきたしているのが現状です。今まで良しとしてきたものが通用しない・・・。半自動化され、作られたシステム依存で「人材」が育っていない。ここに大きな問題がありそうです。
盤石だったシステムによって「考える・創造する・改善する」アイデアをクリエイトする事が疎かになっている。いや、的を得ていないと言った方がピンときます。これは、相当な改革路線を打ち出して変革させていかなければ、更に悪化は進行します。
時代の変化が進めば、必ず今のやり方は通用しなくなるのは世の常
「ユニクロ」柳井さん・ウォルトデズニー名言「現状維持は後退である」 まさにこの一言に尽きると思います。
顧客価値・経験価値の理解不足 ここは、私も一番「共感」している部分で、ここをどう扱っていくかによって、アパレル業界全体の底上げにつながってくると自負しております。
これは、弊社のコンサルティングメニューで、今最も力を入れている領域です。要は、顧客価値の理解、もっと平たく言うとリアリティーのある行動や心理の部分、ここを深く理解する仕組みがないと、消費者の多様なニーズや情報収集力に太刀打ち出来ない世の中に変化しているということ。
彼らは何を思い、どんなチャネルで存在を知り、どんな手法で購入しているのか?そして、購入後何を思い、再来店又はシェアをするのか? これらを解決させる方法としてO2O、コンテンツマーケティングなどが主流となっておりますが、これらはあくまで「手段」であり、成功を約束するものではありません。
主観ではなく、客観的にターゲット・ペルソナを理解しそのターゲットに向けた施策でないと、これらはただの「作業」でしかなくなります・・・。 「本質」を理解せずに始めると、本末転倒で、一向に成果は上がりません。
人々の認知時から購買後までのプロセスを視覚化し、
半歩先行く「戦略」を立てていく!!
そんな人間中心的発想が今一番求められています。
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