「勘定ではなく感情を揺さぶる環境が人を育てる」

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人材難にどう打ち勝つ?今後はどうなる?

前回「多角化」の重要性について熱くお伝えしました。今回は業界が直面している人材難、人材流出、育成面について「多角化」=「価値観の変化」に紐付けながらお伝えしていきます。

まずは根本的な人材不足、若手人材の育成面の課題など、そもそもなぜ起こっているのか?この本質的な問題、原因にフォーカスしていきたいと思います。「企業は人なり」その言葉の通り、企業の成長はいかに優秀な人間を育てられるか、確保できるかにかかっています。

しかし皆さんはこんな会話を耳にしたことはありませんか?「うちの会社は出来る人からやめていく」「残った人が今やリーダー。その人の下だと皆やる気をなくす」などなど。なんとも残念な発言ですが私の場合、大手の企業でこそよく聞く言葉です。なぜ優秀な人材はやめていくのでしょうか?

その理由の大半が「仕事のやりがいが感じられない」「組織の目指す方向性が見えない」「上司とうまくいっていない」この3点が大多数を占めまているように思います。

仕事のやりがい、自己成長の場を求めている

一昔前、働く人のモチベーションの源泉は給与やポストなど目に見えやすいものでした。今はどうでしょう?時代が成熟化した現在は求められるもの自体違っています。給与やポストではなく「仕事のやりがい、自己成長」といった価値観への変化です。

そんな時代の背景がありながら組織とは何か?組織はどうつくるべきか?といったことに、企業はこれまであまりに無頓着であったという言い方もできるかもしれません。どれほど優れた戦略があったとしても、どんなに整ったIT環境があったとしても、それを実行するのはあくまで人であり、社員のモチベーションがあるからこそでしょう。「人」や「モチベーション」のマネジメントはまだまだ「盲点」になっています。

人材難にどう打ち勝つか?

ここで手前味噌になりますが弊社の「経営理念」をご紹介します。

「大人が輝き、子供が夢を持てる世の中を支援したい」

「仕事を通じて学べることがある」「責任ある仕事を任されている」「仕事の達成感が感じられる」そういった前向きな気持ちこそ、仕事をする原動力であるはずです。
「上手になりたい」「大切だから」「好きだから」「面白いから」…。そんな気持ちでワクワクしながら成長を楽しむ大人が増えれば、子供も自然と夢を追うようになるはず。そんな私の信念を、自らが体現しながら伝えていく事を使命としています。

何も綺麗ごとを並べているわけではありません。私自身転職4回繰り返し、多様な背景を持っている方々の人材マネジメントを経験してきました。価値観のギャップから多くの人が辞め、そのやり方に悩み、自信を失い、追い詰められた苦い経験をし、最終的にたどり着いた結論がこの理念です。

今後はどうするべきか?

16709505-リーダーの単語、コラージュのシームレスなパターン解決策はただ一つ、リーダーや経営者自身が変わること!ユニクロの柳井さん曰く「経営者が経営をしていない・・・」その通りだと思います。世の中がどんどん変わる中、会社や組織はどんどん変えていかなければいけない。現場に根ざしたリーダーシップをとり、会社の方向性や方針を打ち出し実践に導いていく。そんな環境を創ることこそ「企業は人」なりの根幹であるはずです。「挑戦したくてもできない。挑戦すること自体がリスクになる」そんな環境だからこそ、保身的なリーダーばかりが会社に残ってしまうのだと僕は思います・・・。

具体的解決策とは?

以前過去記事で「問題解決の本質」と題した全7シリーズを書きました。その中でシリーズSTEP4「全てを言語化ビジュアル化して伝える」を参照ください。このシリーズはブログランキングで常に上位にランクインしているシリーズです!

人材難から見る今後の予測

150217how_to_disagree-thumb-640x360-84349とはいうものの、労働市場はこれからますます流動化、多様化の道は避けて通れないのが現実です。「社員が固定化してくれない」という課題は今後ますます増えていくでしょう。極論ですが、私が思うに「労働集約型」の組織を前提にすること自体、既存の考え方の延長線上でしかないと思っています。

人は早く結果が見たくなると「第3の道」を考える事を忘れてしまいがちです。成果を出すのは、人材の確保ではなく「ノウハウ」の確保があってこそ最終的に波及効果となって現れます。多様なバックボーンを持った人材はシュリンクする業界とは逆に他業界や起業という形で市場に出ています。価値観のにかよった社内人材を育成するだけではなく、全く異端な人材を受け入れる土壌や共創できる環境創りにこそ、ヒントがあると見ています。

「感覚的に近いところにビジネスチャンスはない。
 あえて遠いところにチャンスは求めるべし」ですから。

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