「正論を振りかざすだけのコンサルティングなんていらない!!」

正論を振りかざす

あるべき姿を明確にして「手段の目的化」を避ける!

こんにちは、レバレッジラボの山口です。少々刺激的なタイトルをつけてしまいましたが、私はいたって本気です。「正論を振りかざすだけのコンサルティングなんていらない!!」
コンサルティングを生業とする自分への戒めも込めて、今日はこのあたりの話を書いてみることにしましょう。

まず初めに質問です。あなたは「コンサルティング」と聞くと何を思い浮かべますか?企業の問題を客観的に指摘してくれる人、経営者に助言をしてくれる人、最新のビジネス手法を教えてくれる人など、おそらくイメージは様々でしょう。

ですが柔道に白帯と黒帯があるように、コンサルティングにも優秀な方とそうでない方がいます。あくまで私の個人的主観ですが、優秀なコンサルタントの特徴は、決して最新マーケティングや完璧な経営戦略シートを提示できることではありません。

大事なのは、提案した内容をいかにクライアント企業に
実行してもらうかを考えられることです。

例えばクライアントがアパレル企業の場合、よくSPAやオムニチャネル、M&Aなど「それっぽい用語」ばかり並べるコンサルタントがいます。そしてそれを聞いて企業側もなんとなく満足してしまうケースが多々あるのです。しかしここで終わってしまっては全く意味がありません。

「コンサルティングはしっかりやった。実行できるかはクライアント次第、頑張ってね」では悲しすぎます・・・。本来ならクライアント企業がどうすればプランを実現できるのか、

企業環境に合わせた具体的な施策や現場の行動指針まで、
人・組織の特徴をとらえ、提案するべきなのです。

シンプル且つ明確に伝える部分を、難解なロジックに無理やり当てはめ、現場が混乱するなど本末転倒です。これらも「手段の目的化」を避けなければなりません。

ただそれらは決して簡単なことではありません。事実、私がこれまでコンサルティングした企業様の中には、そもそも土壌が整っていないケースも多々あります。社員1人ひとりの士気が低かったり、ビジョンが共有されていなかったり、問題は様々です。私の場合は問題点に気づいた時点ですぐに指摘します。

もしかすると失礼に思われるかもしれませんが、コンサルティングとして企業様に貢献できない方がよっぽど失礼だと思うのです。わたしたちコンサルタントは経営者に的確な助言をするプロフェッショナル。しかし同時に、あくまで実行するのはクライアントであるというジレンマも抱えています。だからこそコンサルティングはクライアントの実践を促すところまで責任を持つべきなのです。

時に具体的な施策や考え方をクリエティブに伝え、実践までをサポートする必要があると常々感じています。私も口だけのコンサルティングにならぬよう、精進する次第ですね。

 

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