中、長期の成長戦略は意味がない!「PDCAからOODAを廻す時代」

中、長期の成長戦略は意味がない!「PDCAからOODAを廻す時代」

当たり前に意識している「PDCAサイクル」しかし大きな弱点がある

PDCA(Plan Do Check Act)とは、ご存じの通り「計画→実行→評価→改善」を繰り返すことで,業績を改善していく手法です。発想そのものは良いのですが、根本的な部分に弱点を抱えていることが指摘されています。

PDCAのスタートが「計画」から始まっている点に注目してみましょう。適切な計画の基にこのサイクルが加速していけば、確かに業績アップに繋がりそうですね。しかし、計画の時点でもしも重大な勘違いや誤りがあったとしたら…「無理な計画」の基に、「実行→評価→改善」をすることになります。

そうすると、どんなに努力しても根本が間違っているせいで、意味のない作業が繰り返される危険性があるわけです。現状を把握せずに決めた「計画」の基に行動を続けることは、「実行」を担う側からすれば苦痛以外の何ものでもありません。PDCAの問題は「計画」からスタートしてしまう点なのです。

環境変化が激しい現代においては、計画ありきのビジネスモデルでは、チャンスを逃してしまうことも十分あり得ます。臨機応変に計画の修正ができるような、フットワークの軽さも必要です。間違った計画により実行されたことを「評価→改善」し、また新たな計画を立てても、うまく行かないことは目に見えています。

「評価」を恐れて、企業における隠蔽体質を生んでしまう可能性も十分ありえます。現代では「計画」「管理」「情報」が過剰すぎるために、計画や予算の縛りで身動きが取れなくなる傾向が往々にして見られます。企業の持つ「勢い」を失わないためには「PDCAを廻せ!」という考え方を一度忘れてみる必要があります。

OODAという新しい戦略

ooda-v1-1PDCAがダメなら、どうすれば良いのか。疑問に思われるかもしれませんね。近年注目されているのは、OODA(Observe Orient Decide Act)のモデルです。これは、「観察→方向づけ→決断→実行」という意思決定プロセスに基づいています。

元々はアメリカ空軍のジョン・ボイド大佐(1927-97)によって考案された戦法でした。この軍事モデルは敵の奇襲攻撃に備えるため、敵の動きを観察し、臨機応変に戦略を練り直す柔軟な意思決定の基、成り立っています。湾岸戦争でアメリカがとった戦術として注目されましたね。不確実性の高い現在、ビジネスモデルとしても活用されるようになってきています。

状況は違えど、ビジネスも生き残りをかけた戦場ですね。PDCAの枠組みから抜け出すのは難しいかもしれませんが、ここにとらわれずにOODAの視点を入れることで、「動ける組織づくり」が可能になります。

OODAの最初が「観察」からスタートしている点に注目してみましょう。観察とはすなわち、現状把握ですね。変化の激しい現代においては、その環境に合わせた「柔軟さ」「臨機応変さ」が求められています。

観察により周りの変化を敏感に感じ取った後で「方向づけ」を行います。データを基にして今後の進むべき方向を決めていくので、現状を理解した計画が立てられるわけです。ビジネスを成功させる上ではもちろん、ある程度の計画が必要です。しかし、計画を立てる前に、課題の本質を見極めることを忘れないようにしたいものです。目まぐるしい変化に対応できるのは、OODAによる考え方や戦略です。

戦いに必要なのはスピードと正しい意思決定

経営に必要なのはスピードと意思決定様々な情報で溢れかえっているため、消費者心理も非常に移ろいやすいものになっています。これまで頻繁に行われてきた値下げ勝負を重視した「消耗戦」は終わり、今は新規格やアイディアの創造性で勝負を挑む、スピード重視の「機動戦」の時代になりました。

これまでは同業他社間でのライバル競争がメインだったかもしれませんが、今や全く異なる分野の企業による奇襲攻撃が盛んになっています。現代の消費者行動を観察し、「欲しいものをすぐ手に入れたい」という心理をついて大成功を収めているAmazonは、身近な好例です。家電量販店の大手企業が、Amazonをライバル視しなくてはいけないような時代が来るとは、夢にも思わなかったことでしょう。

今や、家電製品もAmazonで購入するという消費者が増え続けていますよね。新しい発想をいかに迅速に実行できるか。ビジネスの成功はスピードを意識して行動を起こせるかどうかにかかっています。

新しさのために必要なのは「動かせる」リーダーシップ

リーダーシップ
OODAを基盤とし、計画は立てるけれどもそこに縛られすぎない。「動き」を実現できるリーダーシップが求められています。


具体的に細かく指示するのではなく、大枠を設定し考えを深めていきます。スピード勝負についてこられ「個人」を成長させ、管理ではなく「動かす」ことができるようなリーダーシップが必要です。与える情報も厳選しなくてはいけません。動きに必要な「情報」だけを、適切なタイミングで提供できるかどうかも、非常に大切な視点です。

「動ける」情報を提供し、OODA経営に転換できるかどうか。先行きが全く読めない新規事業を開拓する際などには、特に、OODA的発想が必要です。今こそ新たな挑戦が求められています!ようやく注目され始めたOODAをいち早く取り入れ、最先端のビジネスモデルを構築してみてはいかがでしょうか。

弊社レバレッジラボに何ができるか?

13弊社「Leverage-Labo」のアプローチは、すでに存在するフレームワークやビジネスモデルを流用するだけのアプローチではありません。時代の変化を常に読み、その特性や課題に合わせた独自のカスタマイズメソッドを提供しています。「研究所」である以上、我々の立ち位置も、未だ発展途上と認識し、更なる「成長」の姿勢を持つことで新たなビジネスの可能性を追求していきます。

全ての「気づき・アイディア」は、気づかぬうちに作っている自らのコンフォートゾーンの外にあります。「将来に危機感を感じつつ行動に移せない方」又は「頭の中にあるアイディアを実行に移したい方」そのような企業や個人の方を対象に支援をしております。どうぞお気軽に「無料相談」からご相談ください。


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