デジタル化の進化は「個人」が活躍できる環境を確実に広げている

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今回の「イシュー」は今年最も印象に残った「ファッション×テクノロジー」まとめ

シュリンクするアパレル業界の武器として「テクノロジー」は欠かせない時代になりつつあります。そんな時代の中で今年最も印象に残った「テクノロジー」を独自の視点で3つ選びました。今後の成長戦略の参考になれば幸いです。

その前に、何事も「意味」や「根拠」が大事です。コンサルタントという職業上、「なぜ?」をお伝えすることが私の使命。「デジタル化の進化は「個人」が活躍できる環境を確実に広げている」この根拠を掘り下げた上で本題である3つのテクノロジーをご紹介します。

一昔前まで優れたアイデアをカタチに出来たのは人材や資力に勝る大企業、又はそのリソースを獲得できた一握りのベンチャー企業だけでした。

しかし今はどうでしょう?
デジタル化の進化はアイデアの実現に必要な投資コストを格段に下げました。必要なプラットフォームは既に用意され、昔のように一から開発する必要もなく、斬新なアイデアさえあれば個人でもカタチにすることができる時代です。

ITのもたらす恩恵は個人が活躍できる環境を確実に広げている。

起業のハードルが下がった事で投資家が見出され、資金調達も容易になりました。もはや、アイデアをビジネスにできる特権は大企業だけのものではないわけです。

大事な事はアイデアをたくさん出して、そのアイデアを速く実現していく。それを実現した人が既存のビジネスモデルを刷新させていく・・・。ポイントは「アイデアの種をどれだけ早く見つけられるか」「その種をどれだけ早く育てていくか」この2つに尽きるでしょう。過去にとらわれず時代の変化、ニーズに合わせた再定義とそれをプロデュースする発想が必要です。

そんなこんなで前置きが長くなってしまいましたが、
今年一番印象に残った「ファッション×テクノロジー」を独自の視点でお伝えします。

最も実用的且つ完成度の高さを考えると「MUJIパスポート」

以前は多機能であるが故にデザインが煩雑になり、使い勝手に問題がありました。しかしリニューアルによるUIの刷新で見事に「サービスデザイン」が改善されました。「強さ」の秘訣は何と言っても顧客を巻き込みながらPDCAを繰り返す変化対応力。企業一丸となって顧客に寄り添うサービスではダントツの印象です。今後も「アパレル」×「テクノロジー」で「無印」の動向に目が離せません。

サービスの詳細はこちら 

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主観にとらわれず「客観的」なニーズを収集できるツール「ミルトーク」

続いて私自身、コンサルティングの武器として使っているツール。ネットリサーチのリーディングカンパニーマクロミルが提供している「ミルトーク」マーケティングの基本は「知る」「創る」「届ける(仕組む)」の3つのプロセスを得て「価値」となります。その中で「知る」を主観にとらわれず客観的にユーザーに聞くことができるツールが「ミルトーク」
お客様を知る、自社を知る、競合を知る。お客様は誰か、何を求めているか、どこでいつ購入するのか、それはなぜか・・・。そんな知りたい情報をターゲット属性に合わせて直接聞くことができます。リサーチ会社であるために、有効な母数も実に多い。商品開発や、新規事業の開発、アイデアのブラッシュアップなど
潜在的なニーズは果たしてあるのか?主観に左右されやすいアパレル業界の方々には是非活用することをオススメします。

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今後に期待したいツール「ファッション人口知能アプリ SENSY 」

そして最後は、今後に期待したいツールファッション人口知能アプリ「SENSY」
人の「感性」を理解して価値ある情報、利便性など多様なニーズに対応する「人口知能」今後も注目度は「デジタル」でも主役級でしょう。ただ、いかんせん完成度はまだまだ・・・。参画しているブランドの少なさ、きめ細かい学習機能に課題があります。今後の精度の向上が鍵となってくるでしょう。先行者メリットがある今「SENSY」には頑張ってもらいたいところです。

アライアンスパートナー取り出し.001いかがだったでしょうか?
この1、2年でデジタルは驚異的な勢いで進化し続けてきました。このスピードを組み入れるにはゴールが最初から明確である必要などありません。」他業界や異質な人との連携など多様な解釈を許容して取り組む姿勢こそ、アイデア創発環境の一歩です。まずはそんなパートナーを探してみることから始めてみてはどうでしょうか。

 

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