在庫を持たないリスク0のビジネス?EC発ショールーミングの可能性

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「知識」を「知恵」に置き換えて「実行」の可能性を探ろう!!

今、「ショールーミング」という新しい形態のショップが注目されています。「ショールーミング」というと、期間限定のPop-Upストアに代表されるような、話題性やコンセプト発信に重きを置いたアンテナショップをイメージする方も多くいると思われます。

「売上を上げる」ではなく、「認知」してもらうに重きを置いたプロモーション手法・・・。しかしその常識はアイデアの組み合わせで、新たな「カタチ」に進化しています!!

アメリカのネット企業が、収益目的に、その利便性を見極めてショールーミングをしてもらう実店舗を展開し始めました。家電業界では、スタンダードになりつつあるビジネスが、アパレル業界で浸透するのか?そのポイントを考察していきます。


インターネットが人々の生活に不可欠な存在になってからというもの、リアル企業はオムニチャネル化のためにオンラインストアに力を入れ、対してECを運営するネット企業は実店舗を展開する戦略を練ってきました。冷静に考えれば、後者の方が不利に感じますよね。しかしショールーミングを逆手に取ったアイデアは、一気にネット企業の可能性を広げています。アイデアのポイントは3つ。

・「実店舗でもネットショップで決済を行うこと」

・「在庫を持たないこと」

・「ネット集客に注力すること」

 さて、これのどこが革新的なのでしょう?試しに想像してみましょう・・・。今あなたは新しい帽子が欲しくてお店にやってきました。店内にはアイテムが陳列されています。しばらくしてあなたが見つけたのは、手触りの良い黒の帽子。店員さんに話しかけるとタブレットを手渡されました。お店のECサイトには、今あなたが持っている帽子が掲載されています。決済をサイト上で完了したら、お買い物終了。棚に帽子を戻し、あなたは店を出ます。数日後には自宅に手触りの良い黒の帽子が届くことでしょう…少しイメージしてみると、新しいタイプのオムニチャネル化がいかに斬新でメリットに溢れたものかが分かるはずです。しかもアイテムは必要最低限の数しか置かれていないので、店内は非常にシンプル。

 Pop-Upストアの機能であるコンセプト、話題性で情報発信し、更に収益を上げられる2つ可能性に着目した新たなビジネスモデルもう現金を持ち歩く必要も、重い荷物を持ち帰る必要もありません。お店側にとっても、お金や在庫を管理する必要がないので労力負担も限りなく軽減出来ます。リスクを限りなくゼロにしたビジネスモデルが成立しうる時代が、もうそこまで来ています!新しい時代を切り拓くアイデア発想の原点は、いったいどこにあるのでしょう。

 私は、「常識を疑い続けること、そして変化し続ける多様なニーズに耳を傾け続けること」ここに尽きると考えています!!自分たちが笑顔にしたい人々がどのような毎日を生き、どのような悩みを抱えているのか。定量的な売上分析だけではなく、潜在顧客の現在を定性的に知る「スキル」がかつて無い程に求められています。解決したい問題が見つかったら、あとは戦略を立て、トライ&エラーを繰り返す事でノウハウ(経験)は着実に蓄積していきます。

 社会が変われば人が変わり、人が変われば社会が変わります。大切なのは変化を恐れるのではなく受け入れ、柔軟性とスピード感を持ち続けることです。あなたが当たり前だと思っていることは、本当に今も当たり前ですか?もしかすると、あなたこそ次の「当たり前」を創る人かもしれません。

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